研究課題/領域番号 |
20K02823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
峯 明秀 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (10379323)
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研究分担者 |
中本 和彦 龍谷大学, 法学部, 教授 (80513837)
西口 卓磨 四天王寺大学, 教育学部, 助教 (90877820)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 市民性育成 / 社会科 / 実態調査 / 教室の民主的風土 / アジア / 教室における民主的雰囲気 / 市民性 / 児童生徒質問紙調査 / 社会系教科 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの市民参加に社会系教科教育はどのように寄与できるか,アジア,日中韓のそれぞれの社会文化的文脈の中で,現在,社会系教科教育がどのように子どもの学び,その成長を捉えているのか,社会系教科教育の研究者・実践者のネットワークを構築し,理論と実践の動向を明らかにする。アジア,日中韓の社会系教科教育が今後,どのように子どもの学び,その成長に関与するのか,実際に授業実践を行い,その有効性を検証する。アジア地域の自由と平等,政治・経済・社会的背景を異にする様々な価値を射程に入れた我が国の市民性の育成の社会系教科教育の構成理論と実践の可能性を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は,日本,韓国,インドネシアの児童の市民的知識・態度・行為に関する実態調査を踏まえ,各国の特質を明らかにした。本研究によって明らかになったことの第一は,教室・学校における民主性は,教員の民主的エートスの影響を大きく受ける。教師は教育観,信念についてのリフレクション,メタ認知,aim talkが必要性である。第二は,教師の教育観,信念は,教室の風土や授業に反映されていく。授業と教室の風土は強い親和性を持っており,授業において隠れたカリキュラムとして作用する。今後,社会系教科は,授業成立の論理も含めた教室・学校の民主的な風土形成の両輪で授業開発・改善を行う必要があることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,アジアにおける社会系教科に求められる新たな市民性育成の再構築のテーマのもと,インドネシア,韓国,日本の児童の市民的知識・態度・行為に関する実態を質問紙調査を踏まえ,各国の特質を明らかにするものである。 子どもたちの市民性育成に関し,学校や教師,身近な大人がどのように影響を与えているのかを比較・考察し,我が国の社会系教科教育において,特に教室の民主的風土の醸成が重要であることを呈示した。
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