研究課題/領域番号 |
20K02826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大後戸 一樹 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20632821)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 動画教材 / 観察学習 / 小学校体育科 / 跳び箱運動 / 開脚跳び / 運動学習 |
研究開始時の研究の概要 |
小学校体育科でのよりよい動画教材の開発とその活用方法を検討するために,小学校中学年の学習内容である跳び箱運動の「台上前転」の動画教材を用いて,研究協力校の3~6年生を対象に調査を行う。児童が読み取った運動情報の学齢による相違点を明らかにするとともに,学習前と学習後,その後の定着度など授業での学びによって読み取れるようになった運動情報の変容について明らかにする。 そのために,初年度に,児童の学齢によって動画映像から読み取る運動情報に違いがあるのかを検討する横断的調査を行い,次年度以降は,発達や体育科授業における学習によって動画映像から読み取る運動情報がどのように変容するのか縦断的調査を行う。
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研究実績の概要 |
最終年度には,「開脚跳び」の単元前後に,同じ動画教材の観察から読み取られた運動情報が,授業で指導された内容とどのような関係があるのかを明らかにし,その指導の成果を検討することを目的とした。そのため,実施された単元において,指導者がクラス全体へ指導した技術ポイントを抽出するとともに,単元前後に実施した動画観察による記述を分析した結果,以下のことが明らかとなった。
(1)動画教材の演技の評価について,単元前後で正答誤答の人数の割合が異なるかどうか分析した結果,本単元では指導者が意図した指導内容は,ほとんどの児童が理解しながら学習することのできる内容であったと推察された。 (2)15のカテゴリーにおいて,記述人数の割合が単元前後に異なるかどうか分析した結果,単元前から着目しているカテゴリーであっても,間違った知識が含まれてることもあり,授業で正しい知識を教える必要性があった。
これまでの一連の研究において,跳び箱運動の「台上前転」(2016),マット運動の「後転」(2019),「開脚跳び」(2023)を取り上げ,モデル映像と学習者自身の映像とを並べて比較できる2画面同時に提示する映像を開発して検討してきた。この2画面比較映像からは,教師が指導した技術ポイント以外の新たな観点を,児童自らが見い出しながら運動を観察していたことが明らかとなった。これは,見せ方によって読み取られる運動情報が異なるという事実を示していた。 さらに、開発した動画教材を用いた授業実践を、台上前転(2020)と開脚跳び(2024)に実施した結果,重点的に指導した技術ポイントについて、単元後には児童らが着目できるようになっていた。しかし,単元後の記述人数が少ない点もあり,これらは授業づくりの際に知識として教えるだけでなく,それらを見えるようにするための教師の手だてが不可欠であると推察された。
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