研究課題/領域番号 |
20K02829
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
伊波 富久美 (有澤) 宮崎大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90193630)
|
研究分担者 |
小林 博典 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (10510753)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 小中連携 / 中学校家庭科 / 情報共有 / 小規模校 / 家庭科 / 異校種 / 僻地・小規模 |
研究開始時の研究の概要 |
1. 小規模校における家庭科教育に関する実態調査と課題の把握 2.各学年の指導内容や教材等を経年的に記録できる「指導記録用紙」の改編及びサーバー内へのそれらの情報の蓄積と分析 3. 自らの学習履歴等を振り返る「P型シート」を活用した授業の実践と分析。異学年の「指導記録用紙」と「P型シート」の突き合わせによる課題の把握と改善。経年的な授業分析による学びの深化等についての検証とデータの蓄積。 4.情報共有・活用システムの総括的評価及び研究成果の公表
|
研究実績の概要 |
【本研究の目的】地方の公立小・中学校では、人口減少による学校の小規模化、交通網が発達していない現状、小・中学校が点在している地理的特徴といった 複数の要因が重なって、異校種での指導内容やそこでの学びの実態を把握することは難しい。とりわけ、中学校家庭科のように学校に担当教員 が1人しかおら ず、さらに他教科教員が家庭科も兼担しているケースも少なくない状況では、授業改善を図るために教員同士で情報交換しよう としても物理的距離が大きな阻 害要因になる。そこで本研究では、へき地・小規模校における家庭科の学びが継続的に深まり、自己の学び を見つめることのできる授業の実現に向けて、小・ 中学校の異校種間に共通するツールを用 いて情報を蓄積・共有及び活用し、指導内容の精選及び授業構成・改善を図るシステムを構築する。そして実施した授業の分析等を行うことによって、その有効性を検証し今後の課題 を明らかにすることを目的とした。 【令和4年度研究概要】小学校での学びをつないだ上で、消費生活を具体的に捉えられるよう衣生活分野と関連させた中学校の消費生活分野の授業を構想し検証した。衣服の購入に焦点化し、自らの消費生活の現状を外部化できる場を設定すること、及び衣服の生産過程等の現状や課題を生徒が調査・発表し共有することを通して、自らの消費生活を振り返ることができ、その営みを購入時のみならず購入後の活用まで見据えて幅広く捉えていく可能性が示された。他方、家庭科教員が情報共有できる場として「家庭科の授業を語る会」のホームページに加え、Twitterも活用できるようにした。 また、日本家庭科教育学会九州地区会の共同研究として、教員研修の実態調査を行い、指導主事等へのインタビュー調査から宮崎県や九州各県の研修内容等の把握を行なった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 小中連携の視点を意識した授業構想・検討を行うことができた。他方、家庭科教員が情報共有できる「家庭科の授業を語る会」のホー ムページに加え、Twitterも立ち上げ家庭科についての情報共有の幅を広げることができた。また、宮崎県を中心とした九州地区の教員研修についても情報収集を行なった。
|
今後の研究の推進方策 |
これまで、小中学校の連携を中心に検討をしてきたが、今後はさらに、小・中・高校におけるより広い連携のあり方や相互の繋がりを意識した授業構成・検討を行っていく。そして、インターネット上での異校種間の連携を促し、教員間の情報共有を図る。
|