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英語教師の成長を促す実践共有コミュニティ構築プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K02833
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関青山学院大学

研究代表者

高木 亜希子  青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50343629)

研究分担者 滝沢 雄一  金沢大学, 学校教育系, 教授 (00332049)
酒井 英樹  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
永倉 由里  常葉大学, 教育学部, 教授 (00369539)
田中 武夫  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50324174)
南 侑樹  神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60845650)
藤田 卓郎  福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 准教授 (70735125)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード実践研究 / 実践共有コミュニティ / 省察 / メンター / 実践共同体 / 専門職の共同体 / 教師教育 / 教師の成長
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、英語教師の質的向上を目指すための実践を共同的に省察するコミュニティのあり方に着目し、他者と実践を共有する上で直面する課題を明らかにし、実践を共有するコミュニティの構築過程メカニズムを整理することで、教師の成長を促すコミュニティのあり方について具体的方策を提案することにある。実践共有コミュニティとは、英語教育における授業実践を共同的に省察する学習共同体と捉え、実践研究を軸にしながら、参加者全員の実践理解や指導改善を目指すものである。成長を促すコミュニティの構造やあり方を整理し提案することは、同僚性を持ち難くなっている学校教育において教師教育の充実化を促す鍵になるものと考える。

研究実績の概要

本研究の目的は、英語教師の質的向上を目指すための実践を、協同的に省察するコミュニティのあり方に着目し、他者と実践を共有する上で直面する課題を明らかにし、実践を共有するコミュニティの構築過程メカニズムを整理することで、英語教師の成長を促すコミュニティのあり方について具体的方策を提案することにある。
令和2年度は、実践研究の実施、実践共有コミュニティ構築のための理論的枠組の整理、既存の実践共有コミュニティの調査を実施した。具体的実施内容は、以下のとおりである。
実践部門では、各自が実践研究の実施及び実践共有コミュニティでの活動を行い、2ケ月に1回の定期ミーティングにおいて、それぞれの文脈で実施してきた実践研究と実践共有コミュニティでの活動の報告と共有を行った。理論部門では、 実践共有コミュニティにおいて、実践研究の共有を進める上での理論的枠組を整理した。具体的には、担当を決め、文献に基づき、協同的省察のあり方、メンターの役割、実践共同体(Community of Practice:CoP)と専門職の共同体(Professional Learning Community:PLC)の観点から実践共有コミュニティの意義と課題の整理を行った。また、既存の実践共有コミュニティの実態を明らかにするために、実践共有コミュニティの運営者と参加者を対象に質問紙調査と面接調査を実施した。理論部門においても、2ヶ月に1回の定期ミーティングにおいて、進捗状況の報告と共有を行い、理論的枠組みや今後の方向性について考察を深めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実践部門、理論部門の両方において、当初の計画どおり進んでいるため。

今後の研究の推進方策

令和3年度では、以下の3点の計画を立てている。
(1)実践研究と実践共有コミュニティに関わる理論的枠組みの整理:協同的省察のあり方、メンターの役割、実践共同体(Community of Practice:CoP)と専門職の共同体(Professional Learning Community:PLC)の観点から、文献の整理と考察を継続する。
(2)実践研究と実践共有コミュニティにおける活動の継続と共有:各自の文脈において1年目から実践している実践研究を継続する。また、実践共有コミュニティについては、文献調査で整理された課題をもとに、各文脈で課題の解決策の探求を開始する。令和2年度と同様に、実践研究と実践共有コミュニティでの活動の報告と共有を定期的に実施する。
(3) 新たな実践共有コミュニティの立ち上げとコミュニティ運営の課題の解明:実践研究の共有に焦点を置いた新たな実践共有コミュニティを立ち上げて運営する。運営をしていく中で、実践共有コミュニティを観察分析したり、参加者から聞き取りを行ったりして収集した情報をもとに、利点や課題を明らかにするとともに、課題の解決策を考察する。また、定期的に報告会を実施し、各考察を共有する。共有しまとめた結果については、学会や研究会で発表し、論文化する。

報告書

(1件)
  • 2020 実施状況報告書

研究成果

(9件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (9件) (うちオープンアクセス 7件、 査読あり 4件)

  • [雑誌論文] 英語教師の実践研究共有コミュニティ:先行研究に基づく理論的枠組みの検討2021

    • 著者名/発表者名
      髙木亜希子・田中武夫
    • 雑誌名

      青山学院大学教育人間科学部紀要

      巻: 12 ページ: 105-119

    • NAID

      120006999643

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教師のコミュニティにおける授業研究とその課題2021

    • 著者名/発表者名
      髙木亜希子・田中武夫
    • 雑誌名

      言語教師教育

      巻: 8(1) ページ: 55-70

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 授業改善を目的とした実践研究における同僚との関わりー中学校英語教師の認識ー2021

    • 著者名/発表者名
      髙木亜希子・蕨知英
    • 雑誌名

      言語教師教育

      巻: 8(1) ページ: 20-39

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 英語の文学的テキストに対する大学生の読みと認識の変容について2021

    • 著者名/発表者名
      奥村直史・田中武夫
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会紀要

      巻: 50 ページ: 193-202

    • NAID

      40022701211

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 専科教員による教科書を用いた外国語科の授業作り―6 年生の単元『Welcome to Our School』の実践―2021

    • 著者名/発表者名
      小林哲也・酒井英樹
    • 雑誌名

      信州大学教育学部研究紀要

      巻: 15 ページ: 287-298

    • NAID

      120007098894

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 協同的省察を取り入れたストラテジー・トレーニング2021

    • 著者名/発表者名
      永倉由里
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会紀要

      巻: 50 ページ: 185-192

    • NAID

      40022701205

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 英語ⅠにおけるICT活用と協同的省察の試み2021

    • 著者名/発表者名
      永倉由里
    • 雑誌名

      常葉大学教育学部紀要

      巻: 41 ページ: 349-372

    • NAID

      120007031474

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学校現場の実情把握と動画活用による小学校英語指導授業改善ならびに情報共有コミュニティの構築2021

    • 著者名/発表者名
      永倉由里
    • 雑誌名

      教育研究実践報告誌

      巻: 4(2) ページ: 37-45

    • NAID

      120006998977

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大学での実践研究―学生とともに学びを見つめる2020

    • 著者名/発表者名
      永倉由里
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 69(3) ページ: 19-21

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2021-12-27  

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