研究課題/領域番号 |
20K02842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 藤女子大学 |
研究代表者 |
庄井 良信 藤女子大学, 人間生活学部, 教授 (00206260)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 保幼小接続 / プレイワールド・デザイン / ヴィゴツキー / 心的情動体験 / 文化・歴史的理論 / 教育と保育 / カリキュラム開発 / 協働省察 / カリキュラム / 臨床教育学 / プレイワールド / 情動理論 / 物語の詩学 / ナラティブ・ラーニング / ICT教育 / ナラティブ / 遊び / 情動体験 / フィンランド / リトアニア |
研究開始時の研究の概要 |
近年「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続」を保証する保幼小接続期カリキュラムの開発が喫緊の課題となっている.特に「遊びから学びへの移行期」のカリキュラム開発は,その背景となる基礎理論と共に,教育実践として臨床的な典型像の解明が急務である.本研究の目的は,フィンランドやリトアニアの研究機関との国際的な共同研究の蓄積と成果に基づいて,臨床教育学の視座から,保幼小接続期カリキュラムの基礎理論と,その臨床的な教育実践の典型事例を明らかにすることである.そのことを通して,初等教育における保幼小接続期カリキュラム開発の可能性と今日的課題について探究したい.
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研究成果の概要 |
本研究では、保幼小接続期カリキュラムに関する協働省察を、国際的な規模で実施した。その共同研究の成果については、臨床教育学の視座から再考した。その成果に基づいてPWD(play-world design)に基づく保幼小接続期カリキュラムの基礎理論を構想した。コロナ禍による研究環境の制約はあったが、オンライン会議で補完した。本研究の成果は、PWDカリキュラムの基礎研究とそれを応用した実践研究として、全国規模の研究誌や、全国規模で開催された保育士養成の研修会で公開することができた。臨床教育学の理論研究については、全国学会のシンポジウムや学術論文として公刊し、その成果を社会に還元することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保幼小接続期カリキュラムの開発に理論的探究の焦点を絞ることを通して、文化・歴史的理論を基盤としたヴィゴツキーの人間発達援助理論を発展させることができた。具体的には、ヴィゴツキーが提唱した諸理論の核心にある心的情動体験(perezhivanie)概念に基づいてプレイワールド・デザイン(PWD)の教育・保育理論を構想することができた。幼児期と児童期を架橋する移行の教育・保育に関する研究は、近年、重要な研究テーマである。本研究は、この理論的・実践的なテーマを、臨床教育学(総合的人間学に基づく臨床的な発達援助学)の視座から再考し、新たな研究の端緒の発見に貢献することができた。
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