研究課題/領域番号 |
20K02844
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
吉原 寛 弘前大学, 教育学部, 准教授 (00803206)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 学校ストレス / 個人特性 / レジリエンス / マインドフルネス / セルフ・コンパッション / グリット / セルフ・コントロール / ストレス・マインドセット / ストレスマネジメント / 予防教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,最初に,質問紙調査により高校生を対象としたストレスに影響を与える個人特性に関する尺度を特性ごとに作成した上で,ストレスとの関連を検討し,ストレス低減に個人の特性がどの程度影響するのか比較検討する。次に,得られた知見をもとに,個人の特性ごとにストレス低減プログラムを作成し,その効果を検証することにより効果の高いプログラムを開発する。本研究により,高校生を対象としたストレスに強い個人特性の違いによるストレス低減効果が明らかとなり,エビデンスに基づいたプログラムの効果測定が進むことが期待される。
|
研究実績の概要 |
本研究は,質問紙調査によりストレスの低減に影響を与える個人特性に関する尺度を作成し,ストレス反応や精神的健康との関連を検討することで,ストレス低減に個人特性がどの程度影響するかを調査する。さらに,得られた知見をもとに,個人特性ごとにストレス低減プログラムを作成し,その効果を検証することを目的とした。 2020年度は,先行研究の収集,整理を行い,それを踏まえて2021年度はストレス低減に影響を与える個人特性についての質問紙を作成し,中学生及び高校生約2,000名(調査協力校6校)の協力を得て調査を行った。 2022年度は,調査データの整理を行ったうえで,基礎的なデータの分析を行った。分析の結果,ストレス反応,幸福度,満足度,精神的健康に好影響を与える要因は,セルフ・コンパッション,マインドフルネス,レジリエンス,GRIT(努力の粘り強さ)であることが窺えた。一方で,ストレスマインドセット,GRIT(興味の一貫性),セルフコントロールの影響は限定的であることが示された。また,データ分析と並行して,セルフ・コンパッションやマインドフルネス等,ストレスを低減する個人特性に関するプログラムを作成するために,先行実践されているプログラムの収集を行った。 今後は,得られたデータについてさらに詳細な分析を行い,ストレスを低減する個人特性について明らかにするとともに,ストレス低減のプログラムを作成し,その効果について検証を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
どのような分析方法を用いるかについて再度検討する必要があり,その結果データ分析に時間を要したため,その後のプログラム作成が当初の予定よりやや遅れたためである。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は,得られたデータについてさらに詳細な分析を行い,ストレスを低減する個人特性の精神的健康への影響について明らかにする。また,ストレス低減プログラム開発のための情報収集を行いながらプログラムの開発を行い,その効果について学校に出向いて検証を行う予定である。
|