研究課題/領域番号 |
20K02847
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
宮本 直樹 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20736318)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | データ解釈 / データ解釈観 / 方略についての知識 / 手続的知識 / データ解釈方略 / データ解釈能力 / 方略としての知識 / メタ理解 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、理科教育において重要な課題であるデータ解釈能力の育成に関するものである。「方略としての知識」といったメタ理解を踏まえて、「データ解釈観」を促進させ、授業実践を通してデータ解釈能力の育成を目指す研究である。まず、科学論を中心にして「データ解釈観」を描出し、「データ解釈観」とメタ認知的知識である「方略についての知識」との関連を明らかにする。次に、「データ解釈観」を「方略についての知識」として身に付けさせる授業を構想・実践し、さらに、身に付けた「データ解釈観」を駆使できるようなデータ解釈能力を育成する授業を構想・実践する。以上から、メタ理解によるデータ解釈能力の育成を実現する。
|
研究成果の概要 |
国内外のカリキュラムにおいて、データ解釈能力の育成は重視され、生徒の科学的探究において重要である。そこで、本研究では、「データ解釈観」をメタ認知的知識である「方略についての知識」として扱い、この「方略についての知識」を導入する授業実践を行うことで、生徒のデータ解釈能力を育成することを目指した。具体的には、「方略としての知識」を獲得・理解させ、この「方略としての知識」の適用を通してデータ解釈能力を育成する授業を構想し実践した。その結果、データ解釈能力を育成することができた。加えて、「方略としての知識」である「手続的知識」の認識の実態も解明することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
データ解釈能力育成の指導方略は多々あるが、メタ認知的知識である「方略についての知識」を導入し、データ解釈能力を育成する指導方略の一つを提案できた。このことに研究成果の学術的意義がある。この指導方略は、主体的・対話的で深い学びに誘う授業改善にも役立つ。さらに、「方略としての知識」を獲得・理解させ、この「方略としての知識」を適用する科学的探究の場面でデータ解釈能力の発揮が今後期待できる。一方、研究成果の社会的意義として、社会的事象への「方略としての知識」の転移も期待できる。
|