研究課題/領域番号 |
20K02851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
石川 真 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60318813)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 対人関係 / 協調 / 社会的スキル / コミュニケーション / 対人関係スキル / コミュニケーションスキル / 協調的 / 相互作用 / 情報活用能力 |
研究開始時の研究の概要 |
他者との良好な関係を築くためには協調的であることが重要である。一方で,実社会においては批判的思考力の育成の重要性が指摘されている。そこで本研究では,協調的な批判的思考の振る舞いの実態を探るために,対人関係スキルとの関連性に着目してその特徴を探る。情報社会におけるオンラインでの他者との相互作用場面が増加することを踏まえ,対面場面のみならずオンライン上での他者とのさまざまな相互作用過程における批判的思考を含む協調的な振る舞いの傾向について,対人関係スキルがどのような影響を及ぼすか明らかとする。
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研究実績の概要 |
本研究では,協調的な批判的思考に対人関係スキル(社会的スキル)が及ぼす影響について解明することを目的とする。当該年度においては,複数の討論場面における批判的思考する態度に着目し,調査研究を実施した。調査では討論場面において,回答者自身の意見が多数派の場合,少数派の場合,拮抗する場合の3条件を設定した上で,批判的思考する態度の傾向を探った。また,基礎スキル・対人スキル(コミュニケーションスキル)尺度を採用し,批判的思考態度と対人関係スキルとの関連性についても探った。 批判的思考する態度の傾向については,討論場面の条件の違いに関わらず,以下のような傾向が示された。正しい情報知識が重要だと思う者の方がそうではないと思う者よりも場の雰囲気の悪化が心配だと思う傾向が有意に高かった。また,筋道を立てて考えることが重要だと思う者の方がそうではないと思う者よりも対立する意見を客観的に理解しようと努める傾向が有意に強かった。さらに,和やかに行われることを重要だと思う者の方がそうではないと思う者よりも場の雰囲気の悪化を心配している傾向が有意に高かった。 批判的思考態度と対人関係スキルとの関連性については,討論場面の条件の違いに関わらず,以下のような傾向が示された。対人関係スキルの高い者の方が低い者よりも「自分の意見を述べる傾向」,「対立する意見を客観的に理解しようと努める傾向」が強いことが明らかとなった。一方,場の雰囲気の悪化に対する懸念の傾向においては,批判的思考態度と対人関係スキルとの関連性が見られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度に限定すれば,調査研究を実施し,一定の成果が挙げられたことから,概ね順調に進展していると判断できる。ただし,前年度まで新型コロナウィルス感染症の対応に伴う本研究に対するエフォートが大幅に減少し,当初の本研究計画を基準とした場合,やや遅れていた。そして,当該年度はこの遅れを挽回するまでの研究に対するエフォートが増えなかった。以上のことより,総合的にやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果については,学会での発表,研究紀要への投稿等により公開する。今後は,前年度に実施した質問紙調査の結果を踏まえつつ,協調的な批判的思考の特徴をさらに探るための要素を採用した質問紙調査を実施する。そして,年度末においては成果の発表(研究紀要等への投稿)を行う。また,当初計画においては本年度が最終年度であるため,総括の研究の検討,および取りまとめを行う予定である。
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