研究課題/領域番号 |
20K02863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
高橋 正年 東海大学, 国際文化学部, 講師 (90846057)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 体育授業 / 学習効果 / フィードバック / 資質・能力 / 中学校 / 技能 / 思考力 / 言語的コミュニケーション / 質的評価 / 運動の技能 / 運動の知識 |
研究開始時の研究の概要 |
体育授業では学習効果を上げるため,教師から学習者へのアドバイスや,学習者の運動場面を撮影した動画の視聴,学習者の対話による相互評価などにより,学習状況が言語で伝達され,学習者へフィードバックが行われている.しかし,これらの情報源の違うフィードバックを比較し,それぞれの効果や特徴を明らかにした報告は見当たらない.そこで本研究は,体育授業におけるフィードバックの情報源の違いについて,学習者の言語的コミュニケーションの実態を踏まえ,学習効果や特徴を明らかにすることを目的とした.
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研究成果の概要 |
本研究は,中学校の体育授業で行われているフィードバックと学習効果との関係性を調査することで,どのようなフィードバックが学習指導としてふさわしいかを明らかにするものである.マット運動と柔道の授業における3年間の調査から,基本的な技や知識を習得するためには,生徒同士の評価によるフィードバックが有効であり,難易度が高まる発展技の学習においては,動画の視聴や教師による評価によってフィードバックすることが,技能や知識の習得に有効である可能性が認められた.学習する技能の難易度によって,フィードバックの違いが学習効果に関係することから,今後の学習指導に示唆を与える研究成果を見出す結果となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GIGAスクール構想によって1人1台端末等を活用した学習活動が一層促進されるようになり,体育授業においても,録画した運動の様子を学習者自身で分析して学習成果につなげる学習活動が広く行われている.しかし,フィードバックの効果については明確にされていないこともあり,授業者の裁量に任されている部分も大きい.本研究は,基礎的な技能や知識の習得には,学習者同士の対話によるフィードバックが有効であり,運動技能の難易度が高まった学習においては,教師によるアドバイスや,ICTの活動が一層効果を発揮することが明らかとなったことから,学習指導の在り方や手段を検討する体育教員にとって意義のある結果となった.
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