研究課題/領域番号 |
20K02868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 神戸親和女子大学 |
研究代表者 |
高橋 一夫 神戸親和女子大学, 教育学部, 教授 (10584170)
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研究分担者 |
須増 啓之 神戸親和女子大学, 教育学部, 講師 (10869712)
白波瀬 達也 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (90512385)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 言葉 / 幼児 / 発話 / 会話 / 造形表現活動 / 幼児の発話 / 保育者の支援 / 保育者 / 言語表現活動 / 言葉による伝え合い |
研究開始時の研究の概要 |
幼児は様々な活動を通して表現することを楽しむ。様々な表現があるが、特に他者と協働する場合には言葉を用いる。その幼児同士の伝え合いは、就学期以降に必要不可欠とされるコミュニケーション力の基礎となる。 そのため、保幼小の連携という視点からも、保育現場では幼児同士の会話を豊かにする仕組みを有した保育活動の設計が求められている。 本研究は、幼児の表現活動において幼児同士の話し合いが誘発される過程を分析し、コミュニケーションが活性化する仕組みを取り入れた保育活動案を提案することを目指す。さらに、保育現場で活躍する保育者が実際に活用できる保育活動案として還元することを目的とする。
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研究成果の概要 |
幼児期の言葉の獲得は、その子どもの育ちに大きな影響を与える。そのため本研究では、幼児の会話、つまり言葉による伝え合いが活性化する保育活動とはどのようなものなのかを具体的に検討することを目的とした。 これまでの研究知見によって、造形表現活動では幼児の集中力が継続しやすいことが明らかになっていたため、造形表現活動における幼児の発話や会話に注目し分析をおこなった。その結果、特に、素材の魅力が子どもたちの興味関心を惹きつける造形表現活動において、幼児の会話が活性化することが理解できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼児の言葉による伝え合いが活性化する保育活動案として造形表現活動に注目し、幼児にとって素材に魅力があるスライム遊び、トイレットペーパー遊び、段ボール遊び、木切れ遊びを実証実験で取り上げ実践した。それぞれの活動において、幼児の集中力は継続し、各年齢段階に応じた発話が生まれていた。さらにその発話は、活動を通して幼児と保育者、または幼児同士で会話へと発展することが分かった。つまり、造形表現活動は幼児の言葉による伝え合いを活性することができる側面があり、就学期に必要不可欠となる言葉の力の基礎基本を獲得することができる、より良い機会となることが理解できた。以上が、本研究の学術的意義・社会的意義である。
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