研究課題/領域番号 |
20K02870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 環太平洋大学 |
研究代表者 |
中原 朋生 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (30413511)
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研究分担者 |
小川 正人 環太平洋大学, 経済経営学部, 教授 (20722367)
藤田 依久子 山陽学園大学, 総合人間学部, 准教授 (40571972)
中山 芳一 岡山大学, 教育推進機構, 准教授 (40595469)
趙 秋華 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (80831271)
酒井 健太朗 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (90816977)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 公民教育 / 寛容性 / 社会科教育 / キャリア教育 / 道徳教育 / 非認知能力 / 単元指導モデル / 市民性 / 憲法学習 / 立憲主義 / 寛容性育成 / メタ認知 / リスペクト / ダイバーシティ / 個人の尊重 / 社会科 / 公民科 / 市民性教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は社会科教育研究者と社会心理学、キャリア教育学の研究者が連携・協働し、お互いの知見と研究手法を駆使して、市民として必要となる寛容性育成をめざす公民教育の単元開発及びカリキュラムマネジマント研究を展開する。そうすることで、以下の学術的「問い」に答えていく。 RQ1:公民教育において育成すべき寛容性とは何か? RQ2:現実社会で実効力のある寛容性を育成する公民教育単元構成の論理は何か? RQ3:寛容性を育成するために公民教育カリキュラムマネジメントの指針は何か?
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研究実績の概要 |
今年度は寛容性育成を目指す単元指導モデル開発を①寛容性育成に特有の単元目標の設定、②寛容性育成の目標に準拠する評価規準の開発、③寛容性育成のための単元指導過程の開発を行なった。 ①寛容性育成に特有の単元目標の設定については、対自的寛容性と対他的寛容性の両面の育成を目指す単元目標を設定した。さらにそれらを寛容性に関する感情面の成長も含む非認知能力の側面と寛容性に関する認識や価値判断を含む認知能力の側面に分けた。 ②寛容性育成の目標に準拠する評価規準の開発については、上記の目標に準拠する形でA1「対自的寛容性+非認知的側面」、A2「対自的寛容性+認知的側面」、B1「対他的寛容性+非認知的側面」、B2「対他的寛容性+認知的側面」の4つの評価規準の開発を行なった。例えばA1「対自的寛容性+非認知的側面」であれば、「寛容性に関する問題状況の解決に対してポジティブな自己肯定感を保ち続けることができる」といった評価規準を設定した。 ③寛容性育成のための単元指導過程については、導入「寛容性に関する社会的危機の状況の認識と感得」、展開①「寛容性に関する社会的危機の状況の分析(認知面)」、展開②「寛容性に関する社会的危機の状況における当事者の感情の準体験(非認知面)」、展開③「認知面と非認知面を考慮した寛容性に関する社会的危機の状況に対する解決策の策定」、終結「認知面と非認知面を考慮した寛容性に関する社会的危機の状況に対する解決策実践(対他+対自)」 今年度は、以上のような単元指導計画モデルの開発を行なった。本単元指導モデルの実施には、社会科教育のみならず、特別活動、総合的な学習の時間、道徳といった関連する学習活動との積極的連携とカリキュラムマネジメントが必要であり、その点も考慮した単元指導計画を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
国内外における開発した単元指導モデルの検証とそれによる修正が不十分となったため。
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今後の研究の推進方策 |
来年度については、国内外における開発した単元指導モデルの具体的な検証を実施する。
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