研究課題/領域番号 |
20K02874
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
宮崎 沙織 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (90591470)
|
研究分担者 |
佐藤 真久 東京都市大学, 環境学部, 教授 (00360800)
坪田 益美 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (20616495)
阪上 弘彬 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30791272)
山本 隆太 静岡大学, 地域創造教育センター, 准教授 (80608836)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 地理教育 / 地球的課題 / 解決志向型 / システム思考 / 課題解決志向型 / SDGs |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組み始めた日本の中学・高校の地理教育に、未来社会のあり様を考えていくための解決志向型という考えを導入し、日本型の解決志向型地理カリキュラムの提案を行いたい。具体的には、国際的動向や先駆的実践が行われている諸外国の事例や理論的背景を調査し、中学・高校の教員との実践開発を通して、実践事例を備えたカリキュラムの提案を行うこととする。 解決志向型地理カリキュラムを提案することで、これまでの日本の地理教育の枠組みを再考し、持続可能な未来社会に向けた新しい地理教育が実現できると考える。
|
研究実績の概要 |
本研究は、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組み始めた日本の中学・高校の地理教育に、未来社会のあり様を考えていくための解決志向型という考えを導入し、日本型の解決志向型地理カリキュラムの提案を行うことを目的としている。 4年目となる2023年度は、(1)地球的課題の解決志向型の地理教育のあり方に関する調査、(2)解決志向型に向けた地理教育実践の検討を行った。(1)地球的課題の解決志向型の地理教育のあり方に関する調査は、まずドイツの地理教育研究者を招聘し、ワークショップや講演会を開催し、ドイツの解決志向型に関する研究や議論を進めた。また、アメリカやカナダの文献調査も行った。次に、研究グループ内で、SDGsのための教育に向けて地理教育で何ができるのか検討を行い、学会等で発表を行った。(2)地理教育実践の検討については、「社会問題の解決に向けて地理教育では何ができるのか」を課題として、研究協力者である中学・高等学校の教員とともに、実践の提案や検討を行った。そのような中で明らかになったことは、解決志向型の考え方によるカリキュラム構成は、システム思考の育成を基盤に置きつつも、バックキャスト的に構成されるものや、探究的に構成されるものなどが考えられ、また生徒の意欲喚起やデザイン思考の位置付けも重要であることである。一方で、地理教育実践において、バックキャスト的にカリキュラム構成することが生徒のこれまでの学習思考に対応しにくいことやデザイン思考の導入方法については課題が残った。次年度は、これらの研究をさらに進め、成果の公表を進めていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症と研究代表者の産育休(R4年度)の影響のため、研究は進められているものの、やや遅れている状況にある。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究は、新型コロナウィルス感染症等の影響により研究期間を延長して取り組んでいるが、ある程度の成果が見えてきた状況にある。したがって、2024年度は学会や研究会、論文・書籍等で、成果の公表を積極的に行う予定である。
|