• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

外国につながる子どもの包摂・協働に向けた養成・研修一体型教師教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K02877
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関横浜国立大学

研究代表者

石田 喜美  横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00612996)

研究分担者 半沢 千絵美  横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 准教授 (10734139)
松井 かおり  朝日大学, 保健医療学部, 教授 (70421237)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードインタビュー / 実践研究 / デジタル・ストーリー・テリング / カードゲーム型教材 / 「クロスロード」 / ジレンマ / インターローカル / デジタルストーリーテリング(DST) / ワークショップ / やさしい日本語 / 言語する者(Languager) / つながりの学習 / 包摂的・協働的な学習環境 / インターローカリティ / 葛藤・ジレンマ / ゲーム / 言語する者(Languager) / 外国につながる児童・生徒 / 教師教育 / 支援員養成 / コミュニティ・ベース / 外国につながる児童生徒 / コミュニティ / 学習環境
研究開始時の研究の概要

本研究では,具体的な課題として,言語にかかわる教科・領域の教育・学習に焦点を当て,この教科・領域にかかわる学習環境デザイン・モデルを構築するとともに,それに基づく養成・研修一体型プログラムのモデルを構築する.ローカリティの異なる2つの地域(神奈川・岐阜)をとりあげ,研究分担者によって各地域で実践されているコミュニティ・ベースの実践に関わる支援員らの養成・研修やそこで生起している学習に関する調査に基づき,養成・研修一体型プログラムの仮説モデルを構築し,2年目以降はデザイン研究の手続きに基づき,仮説モデルの構築と試行,および学習実態の調査に基づくフィードバックとモデルの改善を行う.

研究実績の概要

2023年度は、当初の研究計画では研究期間最終年度(4年目)となる期間であった。当初の予定では2022年度までに行った研究成果のまとめを行いそれを、学会発表。論文等で発表するとともに、アウトリーチ用の制作物の制作・配布を通じて、研究成果の発信を行う予定であったが、研究期間1~2年目にかけて新型コロナウイルス感染拡大の影響により、実践研究やヒアリング調査等、一部の調査を予定通り進めていくことが困難であった。
そこで2023年度は2022年度に引き続きこれまで進められてこなかった実践研究やインタビュー調査を進行するとともに、当初予定していた研究発表および論文発表、アウトリーチ用制作物の準備に着手した。
具体的には、(1)岐阜・瑞穂市エリアにおいて、外国につながる子どもたちの教育・支援に関わる学習支援ボランティアや、学校教員、学校長、保護者などへのインタビュー調査を進め、「クロスロード:外国につながる児童支援員編(仮)」の完成に向けて、設問作成のための基盤となるインタビュー・データの収集を行うとともに、2023年度2月にはこれらのヒアリング・データに基づき、エピソードやジレンマを整理し、それらを「クロスロード」として教材化に向けて精選する作業を行った。また(2)神奈川・横浜市エリアにおいては、2022年度に引き続き、公立中学校内にて外国につながる子どもたちのデジタル・ストーリーテリングプロジェクトを実践し、実践に関わる公立中学校教員へのインタビュー調査を実施した。
また前年度までに行った実践研究の内容をまとめ、異文化間教育学会、言語文化教育研究学会にてポスター発表を行うとともに、これまで学会発表した内容にもとづき日本認知科学会『認知科学』への論文投稿を行った。投稿論文については採択が決定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究期間1~2年目に実施できなかった分の調査を3年目以降に実施しているため、アウトリーチ用制作物を制作するためのデータ収集・整理および制作のための準備に時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画において、2023年度に行うべきと計画されていた内容のうち、(1)研究発表(学会大会や論文投稿)については、昨年度中に当初の目標となる成果を達成することができたと考えている。さらにいえば、初年度より理論的研究による成果も含め、学会大会での発表を重ねてきたこともあり、昨年度中に日本認知科学会『認知科学』に論文を投稿し採択の結果を得ることもできている。
そこで本年度は、昨年度中に準備段階まで進めてきた、アウトリーチ用制作物の作成、およびそれを用いた試行的な実践研究の実施のみに注力する予定である。具体的には、以下の2点を実施する。
(1)岐阜・瑞穂市エリアにおいて収集されてきたデータに基づいて作成された、エピソードやジレンマをもとに、「クロスロード:外国につながる子ども支援員編」を教材として完成させる。また、岐阜県・可児市エリアにてこれを用いた研修・ワークショップ等を実施するとともに、他の複数のエリアにおいて、同教材を用いた研修・ワークショップを実施し、開発された教材がどのような対話や議論の場を生み出すかについて明らかにするための実践研究を行う。
(2)神奈川・横浜市エリアにおけるデジタル・ストーリーテリングプロジェクトの実践に関しては、これまでの実践の経験をもとに、他機関でもプロジェクトが実施できるよう手順をまとめた広報・説明用資料(リーフレット等)を作成し、それをもとにアウトリーチ活動を行う。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 異文化コミュニケーションにおける「やさしさ」とは何か:インタビュー場面における「やさしい日本語」をめぐる価値の葛藤2024

    • 著者名/発表者名
      石田喜美, 半沢千絵美
    • 雑誌名

      認知科学

      巻: 31(3)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 時間的展望の中にある「つながりの実感」2022

    • 著者名/発表者名
      石田喜美
    • 雑誌名

      質的心理学フォーラム

      巻: 14 ページ: 79-82

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教員養成課程学生の異文化間葛藤への対応―日本語サポーター活動の語りにおけるディスコーダンスの分析―2021

    • 著者名/発表者名
      石田喜美, 半沢千絵美
    • 雑誌名

      教育デザイン研究 = Journal of education design

      巻: 12 号: 1 ページ: 76-85

    • DOI

      10.18880/00013489

    • NAID

      120006917252

    • URL

      https://ynu.repo.nii.ac.jp/records/10830

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「多様性」の視点を導入した国語科教師教育の試み:留学生共同ワークショップとフィールドワーク科目とを組み合わせた授業実践の事例から2020

    • 著者名/発表者名
      石田喜美, 半沢千絵美, 河野俊之
    • 雑誌名

      人文科教育研究

      巻: (47) ページ: 19-34

    • NAID

      120006953842

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 当事者の経験の省察を促す共同的会話 :「クロスロード:外国につながる子ども達の支援員編(仮)」制作・プレイ過程と類似ゲームのプレイ過程の比較から2024

    • 著者名/発表者名
      松井かおり, 半沢千絵美, 石田喜美
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第10回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 異文化間協働を活性化するタスクとは:デジタル・ストーリーテリング活動の事例から2023

    • 著者名/発表者名
      寺尾綾, 半沢千絵美
    • 学会等名
      異文化間教育学会第44回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 異文化コミュニケーションにおける「やさしさ」と「豊かさ」の緊張関係:教育学部生・留学生共同ワークショップ参加者の「やさしい日本語」2023

    • 著者名/発表者名
      石田喜美・半沢千絵美
    • 学会等名
      第43回異文化間教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「やさしい日本語」をめぐるポリティクス:留学生・教育学部生共同ワークショップ参加者の語りにおける言語管理2023

    • 著者名/発表者名
      石田喜美・半沢千絵美
    • 学会等名
      日本質的心理学会第19回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 当事者としての支援員らの語りからつくる外国につながる子どもの学習支援:「クロスロード:外国につながる子もの支援員編 (仮)」の制作と実践2022

    • 著者名/発表者名
      松井かおり, 石田喜美, 半沢千絵美
    • 学会等名
      第8回言語文化教育研究学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 「つながりの学習」研究ネットワーク:参加型の学際領域におけるこの10年を振り返って2021

    • 著者名/発表者名
      Mizuko Ito, Richard Arum , Dalton Conley, Kris Guttierez, Ben Kirshner Sonia Livingstone, Vela Michalchik, William Penuel, Kylie Peppler, Nichola Pinkard, Jean Rhodes, Katie Salen Tekinba, Julliet Schor, Julian Sefton-Green, S. Craig Watkins, 石田喜美, 宮澤優弥, 千田真緒, 岡部大介
    • 総ページ数
      115
    • 出版者
      Connected Learning Alliance
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi