研究課題/領域番号 |
20K02883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
長岡 由記 滋賀大学, 教育学系, 准教授 (90615915)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国語科教育 / 文字教育 / 学習方略 / 国語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
国語科教育における文字学習は、学年が上がるほど学習者の自主学習に任せていく傾向にあるが、どのような文字学習方略を獲得することで自主学習を可能にしているのかという視点からの研究は十分に行われていない。そこで、本研究では、文字学習の系統性や学習者の実態に基づいて学習方略の検討を行い、学習者の自己学習力を育成するための文字教育の在り方について明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、文字学習の系統性を踏まえた上で、文字の特質や機能に応じた方略と学習者のオリジナルの方略の両側面から文字学習方略について検討を行い、学習者の自己学習力を育成するための文字教育の在り方について検討することを目的としている。 令和4年度は、昨年度に引き続いて仮名文字・漢字・ローマ字の習得や学習指導、実践報告に関する文献や自己調整学習に関する文献の収集、検討を中心に行った。検討結果の一部を論考にまとめて、『国語科教育学懸鼓の成果と展望Ⅲ』(渓水社)に掲載した。本年度は、特にローマ字の学習指導について検討を進めた。昨年度、ローマ字教育に関する課題について文献調査により明らかにしたことを踏まえ、本年度は小学校教員(教員経験者を含む)を対象としたアンケート調査を行い、より詳細な課題について検討を行った。調査結果の一部を、第55回国語分科会国語課題小委員会において報告した。また、文字を読み書きする学習環境の変化に関する研究の一部として、手書きとタイピングについての論考を『教育科学国語教育』11月号(明治図書)に発表した。 本年度は、ローマ字教育の課題を整理することに重点を置いて検討を行った結果、国語科教育における文字教育の役割や他領域・他教科との繋がりについてより具体的に検討することができた。ただし、本年度も課題を整理することに時間を費やすことになり、学習方略や学習指導については十分な検討ができなかったため、今後は学習方略と学習指導法について検討を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、昨年度から継続して行ってきた文献の収集・検討と、教員を対象としたアンケート調査に基づき、研究成果の一部を論考や発表資料や論考にまとめて公表することはできたが、当初の計画より遅れており、学習方略や学習指導法についての研究を十分に進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
実施計画の2・3年目に予定していた文字学習の系統性と文字の特質や機能に応じた文字学習方略の検討と記述を引き続き行うとともに、学習者の文字方略についての調査研究も、状況を踏まえながら実施する方向で準備を進める。
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