研究課題/領域番号 |
20K02887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩田 昌太郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (50433090)
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研究分担者 |
齊藤 一彦 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (60413845)
関 耕二 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30508007)
嘉数 健悟 沖縄大学, 人文学部, 教授 (50612793)
白石 智也 広島文化学園大学, 人間健康学部, 助教 (00881822)
濱本 想子 名桜大学, 健康科学部, 助教 (10879836)
川口 諒 長崎純心大学, 人文学部, 講師 (90825043)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 体育科教育学 / 教師教育者 / アイデンティティ / 専門性開発 / 実証的研究 / 質的的研究 / 指導法に関する科目 / アイデンティティ形成 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,教師教育者にどのような資質能力が求められているか,そのための方略はどのようになっているのかなど,教師教育者のアイデンティティ形成や発達過程が問われている。折しも,「教職課程担当教員の資質能力の向上」(中教審答申,2015)の提言の元,具体的な方策が講じられなければ日本の教師教育改革(教職課程の質保証や現職研修の充実発展)は停滞化の一途を辿ることになることが危惧される。そのような中,本研究は,教師教育における喫緊の課題を解決するためのキーパーソンである「教師教育者(教職課程担当教員)の育成と成長」を解明していく斬新な研究として位置づけられる。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は、以下の2点である。成果①:「指導法に関する科目」に従事する教師教育者固有の悩みや葛藤の実態を専門的学習という観点から解明し、それを乗り越えていくためのProfessional Learning Comminity(PLC)の重要性を明らかにした。ただし、引き続き、教師教育者の専門職としてのアイデンティティの変容については縦断的な調査が必要であった。成果②:教師教育者の専門性開発のために、本研究の独自のFD/授業研究をプログラム化する中で、さらに広範的に適用できる方策を議論する必要性が明らかとなった。なお、本研究の成果である教師教育者育成プログラムの検証も今後必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には、以下の3点の学術的意義や社会的意義があるであろう。第1に、教科教育学の体系に教師教育者教育という新たな領域を加えることができ, 将来のわが国における教職大学院の拡充への貴重な示唆となる。第2に、これまで研究ベースの経験則と大学の研修事業(FD)に委ねられてきた教師教育者の育成を、エビデンス・ベースとした観点から合理化することができる。第3に、教師教育者を育成するプログラムやカリキュラムの提案を通して、教職課程を担当する大学教員や現職研修を支える教師教育者たちの質的改善に貢献することができる。
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