研究課題/領域番号 |
20K02889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
荒巻 治美 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (40315180)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 多文化音楽教育 / 音楽科教育 / 米国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、米国カリフォルニア州における黎明期多文化音楽教育の基盤について明らかにすることを目的としている。黎明期における関係史料を発掘し、音楽科の内容編成や実践を、多文化教育の視点から検討・分析する。背景となる歴史的・社会的・文化的事情を踏まえて、多様な国や民族の文化が、音楽教育において、どのように位置づけられ意味づけられていたのか、また、その経緯についても明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、カリフォルニア州における黎明期多文化音楽教育の基盤について解明することを目的としている。黎明期は、社会状況が急激に変化した時期である。特にカリフォルニア州は、地理的・歴史的条件により、多文化的には先鋭的錯綜的な問題が存在したと解される。本研究では、当時の米国全体の社会的・教育的動向を踏まえた上で、同州の音楽教育を多文化的視点から探究した。具体的には、同州における音楽教育学的事実を発掘し、それらを様々な方法で整理し、多文化的視点から分類した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国の多文化音楽教育研究は、1960年代の公民権運動以降の展開が研究対象とされ、そこに至る過程についての研究は少ない。特に一つの地域における歴史的な展開をたどる研究はなされていない。人種や民族の多様性や学校教育における教育開発の先進的地域であるカリフォルニア州は、多文化音楽教育の特質や問題点を探る上で最も有効な地域である。そのような地域における音楽教育の解明は、多文化教育開発の端緒にある黎明期の我が国にとっては喫緊の課題である。そこでは、いかなる形で人種や民族の音楽の多様性を認め、教育的に位置づけるに至ったのか、その基盤を明らかにすることは、多文化音楽教育的に学術的意義がある。
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