研究課題/領域番号 |
20K02901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
西城 潔 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (00241513)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 竹 / 竹林 / 小学校 / 教科横断 / 環境教育 / カリキュラム |
研究開始時の研究の概要 |
古くから人に利用されながら、近年は放置竹林問題などの原因にもなっている竹・竹林を題材に、その有用性と厄介さを活かした小学校向けの教科横断型カリキュラムを開発する。生活・図工・家庭・音楽・社会では素材・食材としての竹の特性やその歴史的側面の教材化、社会や総合的学習では、竹林をめぐる現代的状況や環境問題の教材化を目指す。これらの成果を、教科毎に切り離した形ではない教科横断的カリキュラムにまとめ上げる。
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研究成果の概要 |
放置竹林問題への認知度を高め、解決のための社会的取り組みを推進するには、教育を通して児童生徒に竹・竹林を題材とした学習機会を提供することは重要である。そのような問題意識のもと、小学校を対象とした竹・竹林を題材とした教科横断型カリキュラムの開発を試みた。その結果、生活科・総合的学習における竹を使った七夕学習、竹楽器を使った音楽活動などの授業実践を行い、一定の成果を上げることができた。また図工・音楽・総合的学習等にまたがる連関性のある複数の活動を組み合わせた学習プログラムを開発することもできた。今後も引き続きより多くの教科にまたがる教科横断的な学習プログラムの開発を目指していきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、初等教育において複数教科にわたる竹や竹林を題材とした体験型教育活動を展開し得る可能性を示すことができた。事例校での実践例を通して、こうした学習プログラムが児童に貴重な体験学習の機会を提供すること、児童の興味関心や意欲・創造性を高めることも確認できた。今後こうした取り組みが多くの学校で実践されることにより、竹・竹林活用の楽しさや意義を体験的に学んだ児童生徒が増えることが期待される。またそうした取り組みが長年にわたって蓄積され、身近な植物資源の活用に関心を抱く人材が輩出されれば、自然と人との関係性に関わる諸問題の解決や植物資源利用に関する知恵・技術の継承に資するであろう。
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