研究課題/領域番号 |
20K02906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 横浜美術大学 (2021-2022) 東京藝術大学 (2020) |
研究代表者 |
長尾 幸治 横浜美術大学, 美術学部, 助教 (50782364)
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研究分担者 |
加藤 大介 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (90887225)
阪上 万里英 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (50912101)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 美術教育 / 工芸教育 / 工芸制作実践 / 工芸 / 芸術実践 / 工芸制作 / 教科教育学 / 課題解決型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「現代の工芸作家の視点から工芸教育を捉えなおすことで課題解決型の学びとして位置付けることが可能になるのではないか。」という問いを持って「工芸作品制作を通して得られる〈素材に基づく表現の発想・展開〉や、〈表現と技法・技術との関連〉の知見を通して、課題解決型の学びとしての工芸教育の在り方」を明らかにする。そのため、本研究では現代の工芸作家の視点から①作家研究・文献研究、②工芸作品の実際の制作を通した工芸概念の再検討、③教育実践の3つの手法から得られる知見を統合し、素材や新技術と対峙から生み出される、いわば21世紀型の「ものづくりの教育」として工芸教育の可能性を再提示することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は工芸作家の視点から、課題解決型の学びとして工芸教育の可能性を再提示することを目的としてスタートした。本研究では、文献研究、制作研究、教育実践研究の観点から研究を進め、各研究で得た知見を他の研究にも取り入れ研究を深めてきた。本研究では、実存する素材や道具、技法など、学習者の周辺にあるものを扱うからこそ見出される課題を自らの工夫をもって乗り越えていくことが、工芸教育における課題解決型の学びの可能性であることを明らかにした。本研究では、専門誌への論文の投稿、展覧会の開催、中学生を対象とした授業実践、及び教材作成を行った。また、学会等での口頭発表、及び研究成果をまとめた報告書の作成を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、工芸教育を工芸概念、制作実践、教育実践の3つの観点から捉え直し、美的な実用品の制作だけに囚われない、制作過程における課題解決型の学び視点を明らかにし、今日の工芸教育の可能性を再提示したことである。社会的意義としては、展覧会の開催によって様々な工芸作家が捉える独自の工芸観を、作品のみならず図として社会に向け発信したこと、及び展覧会で得た成果をもとに工芸教育鑑賞用教材を作成したことである。
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