研究課題/領域番号 |
20K02909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
山田 篤史 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20273823)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | プリフォーマルな表現 / インフォーマルな表現 / 割合指導 |
研究開始時の研究の概要 |
割合の指導では,比例数直線等の図が推奨されるが,演算決定問題などではそうした図が必ずしも有効に機能していない現状がある。その原因には,そうした図の理解を下支えする表現を構成・使用する活動が,低学年で十分に行われていないことが考えられる。そうした問題意識を背景に,本研究では,正式な「割合」指導の以前に児童が持ち得る様々な割合に関わるインフォーマルな表現を調査し,そうした表現を構成・使用・解釈できる低学年での素地指導を構想すると共に,インフォーマルな表現から教科書の比例数直線に代表されるプリフォーマルな数学的表現への移行を促す指導の在り方について検討することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究は,正式な割合指導に先立ち児童が持ち得る割合に関わるインフォーマルな表現を調査し,そこからプリフォーマルな数学的表現使用への移行を促す指導について検討することを目的としている。 調査に基づき,a)「関係図」のかき方と□を使った式による立式,b)問題文の言いかえ,c)関係図の構成法・代替としてのジェスチャー,d)インフォーマルな表現によるテープ図解釈の補完,という4つの指導をデザインし,割合指導の直前から児童が好む表現を使いつつ指導を行ったところ,事後調査では,全国学テ問題での正答率の高さや,多くの児童がジェスチャーを併用して正確な関係図をかくことができているという結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
割合学習の困難は長年にわたり指摘されており,その学習を促す様々なプリフォーマルな表現(例えば,関係図)に基づく割合指導の研究は盛んである。しかし,そうしたプリフォーマルな表現の使用・解釈にも困難があるというのが児童の実態である。本研究は,プリフォーマルな表現の解釈・使用を下支えしうるインフォーマルな表現に着目しているが,そうした研究は少なく,学術的意義は少なくない。また,インフォーマルな表現からプリフォーマルな表現使用への移行を促すと考えられる4つの指導をデザインし,一定程度の効果も確認できたため,学術的にも社会的にも意義があると考えられる。
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