研究課題
基盤研究(C)
諸外国では、テクノロジーの発展とグロバール化による複雑な社会におけるコンピテンシーの育成のため,学問領域を超えた学際的な教育の必要性が唱えられSTEM教育の推進されている。コンピテンシーベースのSTEM教育は,コンテンツベースで進められてきた従来の技術教育において,示唆的要素を多分に持つことが期待される。そこで本研究は,STEM教育の観点から「技術教育領域において,どのような教育プログラムを通して,コンピテンシーを育成できるか?」という問いに答えることを目的とする。技術教育の「ものづくり(Engineering)」を通して身につける能力をSTEM教育のレンズを通して再考する。
本研究は,デザインプロセスにおける創造性育成のための技術教育におけるSTEM教育プログラムの開発とそれを担う教員の養成・研修プログラムの提案を目的とする。デザインプロセスにおける創造性を育てるためのSTEM教育カリキュラムについて,資料収集・観察を通して想定される創造性の習得基準、STEM教育としての視点について明らかにし、技術教育におけるSTEM教育プログラムの開発の示唆を得た。その結果、本研究では創造性の初期段階であるmini-cの育成を目的とした教員研修に関わるワークショップを開発した。教員研修を実施した結果,段階的にアイデアを創出させることで,アイデアの数が増えることが示唆された。
米国では,STEM教育への関心は2000年頃から始まり、近年、その関心はますます高まっている。また諸外国でもSTEM教育の推進が図られているが、日本ではまだ何をどのように実施すれば良いか明確にされていない。本研究の推進の結果、STEM教育に関する教員研修プログラムの開発(誰が)、技術教育におけるエンジニアリングデザインプロセスでの実施可能性(どこで)、創造性育成の検証(何を)にについて実現可能性を示すことができた。今後、日本の学校教育にSTEM教育が実装される過程において本研究は一定の学術的意義を示すことができる。
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IFIP Advances in Information and Communication Technology book series (IFIPAICT,volume 685)
巻: 685 ページ: 115-123
滋賀大学教育実践研究論集
巻: 5 ページ: 1520-1520
https://www.edu.shiga-u.ac.jp/news/13482/
https://www.edu.shiga-u.ac.jp/news/17480/