研究課題/領域番号 |
20K02918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
深川 和良 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70452927)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 金属加工技術 / 技術科 / 伝統的技術 / 金属加工 / ものづくり教育 / 教材開発 / 材料と加工に関する技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,中学校技術科のものづくり教育において金属加工技術を扱う授業の普及と,伝統的技術への興味関心を誘起するために,鹿児島県の伝統的技術を結び付けた金属加工分野の教材開発を行うものである.そのために,伝統的鍛冶技術の加工条件の調査,基本的な加工技術の教材化に対する最適化,史学的観点を含めた伝統的鍛冶技術に関する教材用資料の作成, 教員向け講習会の実施,そして金属加工の教材開発を実施する。
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研究成果の概要 |
鹿児島県の伝統的工芸品である刃物を製作題材とした、中学校技術・家庭 技術分野における金属加工技術を学ぶ授業開発を行った。まず、鹿児島で鍛冶業が発展してきた経緯を調査し、それを教材化した。次に、授業に適した作業方法を検討した。その際に、授業に導入しやすいよう、学校現場で容易に用いることができる工具あるいは治具や機材を提案している。生徒や教員を対象に考案した授業を実施し、この授業が金属加工の基本的な技術・技能を学ぶことができ伝統的技術への興味・関心を誘起できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属加工技術の基伝統的な技術・技能と関連付けながら学べる授業を比較的短い授業時数で授業に導入しやすい教材として提案することができた。また金属工学的な評価から、製作物の機能は実用に耐えるもので家庭や別途授業内での利用も可能であり、横断的あるいは課外での学びへの展開も期待できる。教員に対する講習会より、教員にとっても興味深い教材であり、技能・技術向上に結び付くなどものづくりやその教育における能力向上に寄与できた。さらに、教員養成課程における実習教材としても導入し、受講生の技術・技能向上が示され有効性が示された。これらの成果は査読付き2本、査読無1本の研究論文などで発表し公表している。
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