研究課題/領域番号 |
20K02921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
時津 啓 島根県立大学, 人間文化学部, 教授 (20518005)
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研究分担者 |
砂川 誠司 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (20647052)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | メディア教育 / 総合的な学習の時間 / D.バッキンガム / SNS / SNS時代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、メディア教育学者D.バッキンガムの理論と実践に注目し、SNS時代におけるメディア教育の理論=実践を検討する。本研究は、第一にバッキンガム自身に本研究の授業開発と授業実践に介入してもらい、バッキンガムと共に、彼の理論と実践を検討する。第二に、その際の授業開発は「教育哲学―国語科教育」の研究者を軸にして、現職教員とも連携を取り、「総合的な学習の時間」の授業を構想・実践・検討する。 1年目は理論・教育思想史に基づく授業開発の準備、2年目は授業開発、実施、3年目は授業開発の可能性と課題の検討を行い、バッキンガム自身にも介入してもらう形で、SNS時代のメディア教育の方向性を具体的に明示する。
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研究成果の概要 |
本研究はイギリスのメディア教育学者D.バッキンガムの教育理論にしたがい、メディア教育の理論と実践を検討した。理論レベルでは、デューイの公共性概念、マクルーハンのメディア教育論を検討し、その延長上にSNSを位置づけ、バッキンガムのソーシャルメディア論を検討した。実践レベルでは、現代における学校教育のキーワードとなっている主体的・対話的で深い学び、カリキュラム・マネジメントの整理に基づき、インタネットの学校の教育実践を検討した。そして最終的に、パラリンピック、水俣病といった社会的弱者に焦点を当て、バッキンガムのメディア教育理論に基づく、総合的な学習の時間を構想、実践した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では教育学の理論と実践の双方からSNSという最新メディアを検討した。SNSの教育利用でも、SNSの危険視でもない、その公共性に注目し、探究学習の基礎理論を提示した点に本研究の学術的な意義はある。 さらに、こうした理論レベルの検討を踏まえて、本研究ではパラリンピック、水俣病を教材とした総合的な学習の時間の授業を構想・実践することができた。ここでは、社会的弱者をめぐって「批判的探究」とも呼べる児童の学びを実現することができた。総合的な学習の時間をはじめ探究学習のあり方が問われている。その中で「批判的探究」というSNS時代の新たな学びのあり方を提示できた点に本研究の社会的意義はある。
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