研究課題/領域番号 |
20K02938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
丸山 和昭 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (20582886)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 専門職要旨絵 / 研究する実践家 / ライフキャリア / 質保証制度 / 職種間比較 / 専門職養成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の核心をなす「問い」は、以下の3つである。 問A:「研究する実践家」は、なぜ、どういった経緯で、実践の場において研究に取り組んでいるのか(ライフキャリアの問題) 問B:国内外の関係機関は、実践家の研究能力の質保証に、どのように取り組んでいるのか(質保証制度の問題) 問C:医師、教師、心理職において、「研究する実践家」が共通に抱える課題は何か(職種間比較の問題) 以上の問いに対し、本研究では、A.「研究する実践家」のライフキャリアの実態調査、B.「研究する実践家」の質保証制度の日米比較、C.職種間比較による共通課題の抽出と議論の場の設定、の3つのアプローチから取組んでいく。
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研究実績の概要 |
本研究は、従来、高等教育研究の対象とされてこなかった「研究する実践家」のライフキャリアと、その実践・研究能力を保証するための制度上の課題について明らかにすることを目的とする。「研究する実践家」は、実践界と学術界の間における人の循環、知識の循環の過程において、蝶番としての役割をもつ。特に本研究では、医師、教師、心理職の比較から、職種をこえた共通課題の抽出を目指す。最終的には、公開研究会等の企画を通じ、より広範な専門職種も含めた「研究する実践家」についての、新たな研究領域の開拓を志すものである。本研究の核心をなす「問い」は、「問A:「研究する実践家」は、なぜ、どういった経緯で、実践の場において研究に取り組んでいるのか(ライフキャリアの問題)」、「問B:国内外の関係機関は、実践家の研究能力の質保証に、どのように取り組んでいるのか(質保証制度の問題)」、「問C:医師、教師、心理職において、「研究する実践家」が共通に抱える課題は何か(職種間比較の問題)」の3つである。以上の問いに対し、本研究では、A.「研究する実践家」のライフキャリアの実態調査、B.「研究する実践家」の質保証制度の日米比較、C.職種間比較による共通課題の抽出と議論の場の設定、の3つのアプローチから取組んでいく。 令和5年度は、実践家としての医師が研究に取り組む制度的誘因としての専門医制度に着目し、その国際的な源流についての文献調査を行い、その成果を日本高等教育学会第26回大会にて報告した。同報告の内容は、論文にまとめ、名古屋大学大学院教育発達科学研究科の紀要にて発表した。また、大学に所属せずに研究活動を行う人々の社会運動として、米国のIndependent Scholar Movementに関する調査を行い、その成果を日本教育社会学会第75回大会にて報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度は、代表者の所属部署の異動に伴う新規教育活動、新規業務への対応のため、研究遂行に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、「研究する実践家」を対象にした聞き取り調査と、専門職の研究活動に関する質問紙調査(もしくはWeb調査)を企画する。また、「研究する実践家」の質保証制度の歴史・現状・課題について国内外の文献資料の収集を進める他、職種間比較による共通課題の抽出と議論の場の設定に取り組む。
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