研究課題/領域番号 |
20K02943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
澤田 忠幸 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (50300447)
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研究分担者 |
垣花 渉 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (60298180)
石川 倫子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80539172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 汎用的技能 / 初年次教育 / 適応感 / 学習動機 / キャリア意識 / 協同作業についての認識・態度 / コロナ禍での影響 / 汎用的技能(ジェネリックスキル) / IR / 直接評価と間接評価 / 教学IR / 入学時の要因 / 学習経験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学士課程を通じた学生のキャリア形成支援とつながる初年次教育の在り方を検討することを目的とする。そのため、学生調査を用いて、入学時の個人特性や属性、入学後のキャリア意識のあり方や学習者間の相互作用を通じた学習経験について縦断的に調査を行う。また、初年次教育科目受講後の1年前期終了時および就職活動前の3年前期終了時における汎用的技能の習得状況を、標準テストを用いて客観的に把握する。これらのパネルデータを3カ年分蓄積することにより、汎用的技能のどのような側面の習得度や学士課程教育を通じた伸長度に、学生の入学時の特性要因や入学後の経験要因が、どのように寄与するのかについて検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度もコロナ禍の影響が残る中,学習支援システム(Moodle)および遠隔会議システム(Zoom)を活用することで,同期型オンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド型(分散型ハイフレックス)授業で初年次教育の授業を実施した。調査についても,紙ベースおよびオンラインベースで学生調査を実施する(入学時,1年前期終了時,3年前期終了時)とともに,汎用的技能の習得度についても,1年生および3年生を対象として,PROGを予定通りオンライン受験で実施した。 2022年度の学生調査では,入学時調査としては,2021年度と同様に,学習動機,協同作業に対する認識,批判的思考態度等について調査をおこなった。1年前期終了時には2020年度,2021年度と同様に,適応感,キャリア意識について調査をおこなった。あわせて,3年次においてもキャリア意識等の調査をおこなった。 そのうえで,これまでの調査結果も踏まえ,PROGで測定された1年生と3年生の汎用的技能の習得度に変化が見られるのか,また,年度による影響が見られるのかについて検討をおこなった。また,3年次の汎用的技能の習得度と学業成績との関連についても検討をおこなうとともに,両者で関連する要因に違いが見られるのかについて検討に着手した。 加えて,1年生の初期適応感が,キャリア意識の形成や汎用的技能の習得とどのように関連するのかについて,探索的に分析をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響が残る中でも,ハイブリッド型の授業を実施することで,予定していた初年次教育プログラムの内容を実施することができた。その一方で,学士課程プログラム全体としては,授業実践に制約も残っており,1年生から3年生への学習経験が年度により多様化しており,経年変化を検討する際の課題は依然として残っている。 以上の状況により,学生調査や汎用的技能を測定するPROGの実施は,当初の予定通り実施できているが,得られたデータから読み取れる結果を解釈する補足的データの収集が課題となっている。
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今後の研究の推進方策 |
①研究最終年度にあたり,2019年度の予備調査を加え,2021年度入学生までの3年間の入学生の縦断的分析や入学年度による差異の有無について横断的分析をおこなう。これらの分析を踏まえ,3年次の汎用的技能の個人差や伸長度に影響する入学時からの要因,入学後の初年次教育機関における学習成果要因について検討を加える。
②2020年度と2021年度に調査した1年生の大学適応感の結果を踏まえ,クラスター分析を用いて大学適応への類型化をおこない,学年進行に伴う変化の有無について分析を行う。
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