研究課題/領域番号 |
20K02950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
山崎 めぐみ 創価大学, 学士課程教育機構, 准教授 (80596239)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アカデミック・アドバイジング / FD/SDの取り組み / アカデミック・アドバイジング・マニュアル / 目標設定 / 学生からの観点 / 多部署間協力 / 大学間協力 / 学生の成功 / 大学教育の目的・目標 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ディプロマポリシーで示した能力を学生が身に着けるために働きかけるアカデミック・アドバイジングの有効性を考察することを目的とする。日本の大学において、アカデミック・アドバイジングが市民権を得ないのは、アメリカの大学から目に見える部分を取り入れたに止まり、学生の成長理論の理解が欠如し、学生のニーズに合っていない実践が行われているためだと本研究者は考える。本研究は、学生としてのアイデンティティの確立の現状把握と大学が期待する卒業時の学生の能力を比較し、それらを育成するためにはどのような働きかけがアカデミック・アドバイジングとして可能なのかを明らかにしていく。
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研究実績の概要 |
まず、23年度は、インタビュー、アンケート調査の結果分析をおこない、研究結果の公開に向けて準備を行い、現在も継続している。 また、日本アカデミック・アドバイジング協会の年次大会において、日本の大学において、大学および学生の特色を踏まえて情報を理解・解釈できるよう、米国におけるアカデミック・アドバイジングのアプローチを紹介した。これは、大学の特色や目的、また学生の背景や目標によって、考えられる異なるアプローチがあることを示した。紹介した8つのアプローチにより、アカデミック・アドバイジングで用いる手法やアドバイザーと学生の関係性の考え方が異なることを示した。 2024年2月に行われた対面での研修会では、年次大会の内容から発展し、米国における大学や学生の特性を踏まえてのAcademic Advising(日本のそれと区別するため、敢えて英語表記)の実践を紹介し、自大学での実践を考えてもらった。この研修では、本研究のタイトルにある「大学の目指す人材育成」も考えてもらえるよう大学のミッション(社会のために何をできるか)と「ビジョン」(〇〇大学として何をやりたいか)を確認し、そこへ向かっての人材育成と、自大学でのアカデミック・アドバイジングの関係を捉える機会として提供した。 研究者の所属大学においては、4月に「学部・学生にあったアドバイジングを考える」を全学FD/SDセミナーとして開催した。12月教育学部の「教育とキャリア」で、ゲスト講師としてアカデミック・アドバイジングについての授業を行った。 さらに、2024年度へ向けて、大学の「アカデミック・アドバイジング・マニュアル」を改定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自大学および全国を対象としたアカデミック・アドバイジング協会において、本研究を基にした研修をおこなっている。 また、アンケート調査、インタビュー調査の分析を行っており、成果を発表する機会の検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、本研究の最終年度になるため、結果を公表する場所の検討を行い、年度末までには発信をする予定である。
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