研究課題/領域番号 |
20K02954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
長田 尚子 立命館大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90552711)
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研究分担者 |
中川 洋子 立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (70290608)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 大学教育 / キャリア教育科目 / 類型化 / カリキュラムのマネジメント / 組織のマネジメント / 課題解決型PBL / 体系化 / キャリア教育 / カリキュラム・マネジメントト / 教養教育 / 訪問調査 / カリキュラム・マネジメント / 実践コミュニティ / キャリア教育科目体系 / 質保証 / 参照モデル |
研究開始時の研究の概要 |
大学におけるキャリア教育は、政策の主導と各大学の方針のもとに体系化が進み、正課内外の科目群あるいはプログラムとして多様な展開を見せている。その一方、多様なキャリア教育を、教育実践としてどのように捉え、教育改善に取り組むべきかについての学術的な検討が遅れている。 そこで本研究では、このようなキャリア教育科目の体系を、カリキュラム・マネジメントの観点から俯瞰的かつ横断的に捉えることで、大学のキャリア教育の質保証を目指す研究者や実践者が参照可能なモデルの開発に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究では、各大学の解釈と実践者による展開を通じて多様な発展を遂げている大学のキャリア教育科目について、カリキュラムとマネジメントの観点から捉え直し、今後の課題を明らかにすることを目指している。昨年度からの継続的な実施項目として、以下の3点についての検討を進めることができた。1)本研究では、多様なキャリア教育に関して建設的な議論を進めるための土台として、「ウェブ調査」による類型化を行ってきた。今年度はここまで導出した6類型について議論の精緻化を進め、共通教育・教養教育に関する先行研究を踏まえた上で、キャリア教育における独自の類型化とマネジメントの必要性を明らかにした。この内容については、2023年度大学教育学会課題研究集会で発表した。さらに考察を進め、論文投稿を行っている。2)昨年度からの継続として、「ウェブ調査」から明らかになった各類型について、先駆的な取り組みを行っている大学への「訪問調査」を行っている。今年度は3大学への訪問の他、2大学についてのメールによる調査を行うことができた。「訪問調査」によるヒアリングはほぼ完了したと考えており、ここまでのヒアリングによるデータのとりまとめに入り、類型化とあわせた総合的な考察を開始した。3)大学におけるキャリア教育科目の中で各大学において近年導入が進んでいる産学連携の課題解決型PBLについては、教育方法や授業実施形態の一つとして捉えられてしまうことが多く、カリキュラムとマネジメントの観点からの考察が進んでいない。本研究ではこの点に着目し、研究代表者の本務校におけるカリキュラムを対象に課題解決型PBL科目のマネジメントについて体系化の観点から検討を進めてきた。今年度は、関連する科目間の「連携」に加えて「接続」の観点から実践にもとづく考察を行い、大学教育研究フォーラムにおいて発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始直後の初年度および二年度目に予定していた「訪問調査」が、コロナ禍により、実施時期の観点から後ろ倒しになったため、当初計画としてはやや遅れていると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
今年度までに「訪問調査」をほぼ完了できたため、当初計画に立ち返り、取りまとめに入る。研究実績の概要で示した3点に基づき、学会発表や論文執筆を通じて総括を行うとともに、ラウンドテーブルや研究会の形式を通じて、関連領域における研究者との議論を深め、研究成果の共有を図る。1)「ウェブ調査」に基づく類型化については、検討をさらに進め、論文発表を行う。2)「訪問調査」によるヒアリング内容については、タグ付けを通じた質的分析を進め、わが国における大学でのキャリア教育科目の課題をまとめ、実践研究として発表する。3)産学連携の課題解決型PBLについては、大学授業としての質保証とキャリア形成支援の両側面から考察を深める。PBLを推進するために重要な存在である学生アシスタントの役割も含めて検討を進める。
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