研究課題/領域番号 |
20K02962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岡田 聡志 千葉大学, 国際未来教育基幹, 准教授 (00581779)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 研究プロトコル / 教教分離 / 倫理審査の効率化 / Institutional Research / 研究の周辺化 / 研究支援基盤 / 実践研究 / 実践の共有 / 内部分析 / 内部利用 / プライバシーガバナンス / 研究管理 / IRB / 研究と実践 / 実践報告 / 包括同意 / 個別同意 / 守秘義務 / データ取得 / matching algorithm / 国際比較 / 専門分野間比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高等教育研究とIR(Institutional Research)の観点から、特にデータの取得に関わる情報利用・倫理審査・同意取得という3つの具体的場面に着目し、国際比較及び専門分野間比較により、我が国の高等教育研究の現状としての特殊性と課題を明らかにするとともに、より効率的に研究を推進し十全な成果を発信することに資する具体的な指針を策定しようとするものである。
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研究成果の概要 |
本研究全体を通じて得られた主な知見として以下の3点が挙げられる。 第1に、リスクの最小化や弱者性(vulnerability)の観点から、所属学生に関わるデータを利用するIRや高等教育研究においても、プロトコルの策定と確認の重要性が明らかとなった。第2に、これらの手続きに関して、IRや高等教育研究を担う本部所属・センター所属の教職員が直面する周辺性と教教分離による混乱、そして機関の不備が明らかとなった。第3に、負担の重さや専門性の高さ、それに伴う人材確保の困難さといった観点から、倫理審査を効率化させる統合的・協働的な枠組みの必要性が指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、高等教育研究及びIRにおいて曖昧に取り扱われる情報利用・倫理審査・同意取得について、準専門領域としてのプロトコルの重要性を指摘するだけでなく、それを単に個人の問題に帰すことなく、正当な手続きから周辺化・疎外されている構造を明らかにした上で、単に新たな負担の純増に繋がることのない、時間の有限性を前提とした、より統合的かつ効率的な体制を提案している点などが挙げられる。
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