研究課題/領域番号 |
20K02972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
西井 正造 横浜市立大学, 先端医科学研究センター, 助教 (90383497)
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研究分担者 |
武部 貴則 横浜市立大学, 先端医科学研究センター, 特別教授 (20612625)
飯塚 重善 横浜市立大学, 先端医科学研究センター, 客員准教授 (40551073)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カリキュラム / デザイン / 医療課題 / Street Medical / アクティブラーニング / 人材育成 / 多様性 / 学際領域 / プロジェクト型学習 / 学際教育 / 医療×デザイン / アクティブ・ラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
これからの医療は、投薬や手術以外の患者の生活環境の中での実践を支えるための処方をも視野に入れる必要がある。我々は、従来型の医療・医学から等閑にされやすいこの領域を「Street Medical」と名付け、概念構築した。この新概念を支える人材の育成のためには超学際カリキュラムが必要となるが、近年、注目を集めているアクティブラーニングの手法を取り入れることで、効率的で汎用性のある教育が実施できるのではないかと考えている。そこで、研究代表者らが既に実践を開始している教育現場をフィールドにしながら、アクティブラーニングを基軸とした新時代の医療の担い手養成カリキュラムを開発し、その有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
代表者らが概念構築したStreet Medical領域の担い手養成に向けて、約5カ月という短期間で受講生自らで医療・健康の未踏課題を解決するアイデアを創出し、それらを一般公開まで行うというプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)を援用したカリキュラム編成を行い、実践を行った。医療人をはじめとする様々な業界のプレイヤーが集まり、本研究開始前の試行期(第1期)を含めると卒業生数:計137名、中間制作コンセプト数:計89点、卒業制作コンセプト数:計46点という著しい成果を創出することができた。ここから本カリキュラムが、設定した一般教育目標を極めて効率的に達成可能とするものであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表者らが概念構築したStreet Medical(投薬や手術以外の患者の生活環境での実践を支えるための処方をも視野に入れた領域)の人材育成のためには超学際カリキュラムが必要となり、特に質・量ともに膨大な医療・医学系専門知識の修得が困難であることが予想された。しかし、アクティブラーニングの手法に則り、医療人のグループ配置、先行研究調査手法の教授、屋根瓦式教育などを巧みに組み合わたカリキュラムを編成することで受講生自らで医療課題の深堀から一般性を持った解決策の考案まで実現できることが分かった。このことは、今後の医療・医学を組み込んだ学際連携に向けて、新しい道筋を示せたのではないかと考えている。
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