研究課題/領域番号 |
20K02988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 大阪公立大学工業高等専門学校 |
研究代表者 |
伏見 裕子 大阪公立大学工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60747492)
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研究分担者 |
中田 裕一 大阪公立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80249812)
金田 忠裕 大阪公立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80259895)
鯵坂 誠之 大阪公立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60634491)
高橋 舞 大阪公立大学工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (50862562)
東 優子 大阪公立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60330601)
阿久澤 麻理子 大阪公立大学, 人権問題研究センター, 教授 (20305692)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 人権教育 / セクシュアリティ教育 / 高等専門学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高等専門学校(以下、高専)における人権教育プログラムのプロトタイプを開発し、その妥当性を検証して、高専の人権教育推進に貢献することを目的とする。 今日、人権教育を受けることが権利とされ、高等教育における分野横断的な人権教育が求められているが、高専に最適な人権教育は未だ構築されていない。 本研究では、大阪府立大学高専の人権教育プログラムをもとにプロトタイプを開発する。そして、学生・教員への教育効果測定や、全国の高専教員との意見交換を行い、妥当性を検証する。最終的には、完成したプログラムを各高専で活用するためのガイドブックを作成し、高専における人権教育推進の起爆剤とする。
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研究成果の概要 |
本科研では、高等専門学校における人権教育プログラムのモデルを開発・実践し、シンポジウムを開催することで、プログラム評価の基準を提示することができた。期間中、新型コロナウィルス感染症の感染拡大による影響を受けたが、その対策を通じて、オンデマンド教材の蓄積も進んだ。 各取り組みを進める過程で、学会発表や論文執筆はもちろんのこと、人権教育のワークブックの出版や、指導者向け解説動画の作成、学校HPを通じた実践結果の報告なども精力的に行い、国際基準に照らして適切な人権教育を高専で実施することの意義と方法を社会に広く示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高専は、社会的影響力の極めて大きいエンジニアの養成を行う高等教育機関であるが、これまで、高専に適した人権教育は構築されていなかった。 本科研を通じ、大阪公立大学高専で人権教育モデルを開発・実践しただけでなく、「高専人権シンポジウム」を実施し、新たな教材を作成したことで、全国の高専教職員や学生、人権教育の専門家、弁護士らの間につながりができたことは、今後も取り組みを継続・発展させるうえで重要な基盤になると思われる。 これらのことから、本科研は、高専にとって持続可能な人権教育のモデルを示し、人権リテラシーを身につけたエンジニアを輩出するために必要な知見やつながりを提供することに成功したといえる。
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