研究課題/領域番号 |
20K03000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
船橋 篤彦 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (40432281)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 肢体不自由 / 脳性まひ / 立位姿勢保持 / 立位制御 / 重心動揺 / 立位姿勢制御 / 自助型動作支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,脳性まひ者を対象とした自助型動作支援プログラム(自宅等で安全に取り組める動作トレーニング)の開発と効果検証を目的とする。そのため,人の姿勢を安定させるために必要な「視線」や「重心」の操作に影響を及ぼす要因を実験的に明らかにする。 研究成果は,脳性まひ者の動作支援に活用するだけでなく,加齢に伴う身体的機能の衰えを実感している高齢者が,無理なく・効果的に自宅で実施できる姿勢トレーニングプログラムとして,様々な媒体を通じて社会に向けて発信していく予定である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、100g以下の力で指尖が物体に接触すること(以下,LTC)が、脳性まひ者の姿勢制御・動作遂行に与える影響を検証し、LTCを活用した脳性まひ者への新たな動作支援プログラムの開発を目指すことであった。 研究期間内では、以下の3つの研究成果を確認した。1つめは、静止立位姿勢の制御に関する研究展望を発表したことである。2つめはLTC条件下における立位姿勢制御において、指尖接触の物理量が強く影響することである。3つめは、成人においては、立位姿勢の中で重心の変動を通して最適化されたLTCが構築されることが示唆されたことである。以上の成果は今後の同分野の研究の発展に寄与すると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間にとって、重力環境下で立位姿勢を保持する能力は重要である。この能力は一見すると筋力やバランス能力など個体要因によって制御されていると考えられやすい。しかし、指先で何かに触れることによって立位姿勢が安定するという現象(LTC現象)が確認されて以降、個体と環境の相互作用によって、人は安定した立位姿勢を保つことが出来る可能性が示された。このことは、姿勢保持に困難さを抱える肢体不自由者にも適用できると考えられた。そこで、本研究では、成人(大学生)と脳性まひ者を対象にLTC現象の検討を行った。 コロナ禍により研究遂行に支障が生じたが、LTC現象を用いた障害者の立位制御に向けた有益な結果を得た。
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