研究課題/領域番号 |
20K03001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
衛藤 裕司 大分大学, 教育学部, 教授 (00284779)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高校-大学間連携 / 発達障害(LD 学習障害) / 発達障害(自閉症) / 知的障害 / 専門プログラムの種類・内容 / 高校ー大学間連携 / 発達障害 / 高校生 / 高校 / 大学 / 連携システム |
研究開始時の研究の概要 |
高等学校-大学間の移行における発達障害のある高校生への支援は,大学入試が介在することもあり,あまりその実態が明らかにされてきていない。そのため,この移行支援に関するツール開発もほとんど研究が行われていない。発達障害のある大学生は入学してから不適応状態となり,精神障害を併せ持つようになることも少なくない。そのため,大学入学直後から積極的支援が必要である。本研究は,高等学校-大学間の移行の連携に関するものである。具体的には,サービス・コーディネーションのモデルを作成し,高等学校の教育的支援と大学の教育的支援が継続的に機能する実践的連携ツールの開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は,高等学校-大学間における障害のある高校生への「外部専門家支援」の構造分析を目的としている。令和2年度~令和4年度の期間,コロナ禍であったため,令和4年度は,外部専門機関(NPO・株式会社等)が高等学校-大学間の移行に際し提供している専門プログラムの調査,特に大学入学-入学後の際に使われているツールについて,オンラインによる調査を継続した。 その結果,令和2年度・令和3年度の調査から明らかにされた1)入学試験の際の配慮申請から,入学後の合理的配慮提供希望に移行していたもの,2)大学入学後の不適応から,合理的配慮提供希望が生じたもの,3)NPO・株式会社等の支援を伴う本人申請によるもの,は,入学後,そのまま内容を引き継いでいる大学は少なく,それらも含め,新たに各大学の様式に基づく「合理的配慮提供のためのツール」が使用されていた。このことは,入学後は,大学生活上の学習面・生活面の困難が生じる前であるため,「単なる引継ぎ」では対応できない場合が多いことから,そのような対応になっていた。 同時に調査対象の大学が困難を感じていたことに,体育等の授業科目そのものへの参加が困難である場合の「代替又は対応」措置があることが明らかになった。この場合,「特別な体育」を別に実施している大学は,現在の調査対象の中にはなく,逆に「高校時代の体育への参加の仕方」等が参考にされていた。 令和4年度は,研究成果の一部である「大学生の学習上の困難を感じた場面」について,学会発表1件を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染対策のための移動制限による国内調査の一部未実施を除き,順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染対策が令和3年度に続き令和4年度も実施されたため,国内調査のための往来に制限がかかり又は帰県後の業務への対応から,一部,実施できなかった調査があった。一部,オンライン調査での代替を継続したが,令和5年5月8日以降,新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されるため,計画通りの実地調査を実施する予定である。
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