研究課題/領域番号 |
20K03008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
堂山 亞希 目白大学, 人間学部, 専任講師 (00759392)
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研究分担者 |
下山 真衣 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00609620)
茅野 理恵 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (60754356)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 知的障害 / メンタルヘルス / スクールカウンセリング / 特別支援学校 / 研修プログラム / 知的発達障害 / 教育相談 |
研究開始時の研究の概要 |
知的障害のある子どものメンタルヘルス上の問題のリスクは高く、特に近年在籍数が増加傾向にある、知的障害のある児童・生徒を対象とする特別支援学校の軽度知的障害のある高等部生徒の多くは情緒および行動上の課題を抱えているが、スクールカウンセラー(SC)など学校心理学的視点をふまえた支援は十分検討されていない。 そこで本研究では、知的障害特別支援学校において学校心理学を実践するための具体的な要素を検討し、知的障害特別支援学校SCの研修プログラムを開発することを目的とする。また、研究成果を全国の教育委員会および知的障害特別支援学校に提供し、心理士も含めた教育支援体制構築の必要性を提言することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、知的障害特別支援学校における学校心理学の実践や心理的支援に必要な具体的要素を整理し、スクールカウンセラーの研修プログラムを開発することを目的としている。特に、通常学校と知的障害特別支援学校とのスクールカウンセラーの役割や機能、求められる知識や技術を明らかにし、それを研修プログラムとして構成する。そのため、①研修プログラムの構成要素を整理し、②特別支援学校スクールカウンセラーの協力を得て研修プログラム構成のためのワークショップやインタビュー調査を実施し研修プログラムの内容を詳細に構築し、③研修プログラムを作成し研修資料を作成して刊行する。 2022年度は研究計画3年目であり、主に研修プログラムの内容の構築について取り組んだ。特に、スクールカウンセラーだけでなく、スクールカウンセリング活動に関連する特別支援教育コーディネーターや養護教諭を対象にした質問紙調査を実施し、学校から求められる役割を整理した。本調査においては、知的障害だけでなく、視覚障害や聴覚障害、肢体不自由の特別支援学校との違いを精査し、知的障害特別支援学校特有の状況が明らかになり、成果は学会にて発表している。 加えて、「知的障害のある人への心理支援」という書籍を刊行し、知的障害特別支援学校でのスクールカウンセリングについて、架空事例を挙げながら、支援における留意点や通常学校との違いについて解説した。これにより、研究成果を広く一般に還元することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先行研究調査や事例検討などにより、研修プログラムの立案は行っているが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響のため、ワークショップ実施などの参集しての臨床研究実施の目途が立っていない。そのため、研究計画の若干の修正を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
研修プログラムの素案をもとに研究分担者とともに議論を行っているが、特別支援学校スクールカウンセラーの協力を得てのワークショップの実施には至っていない。 参集してのワークショップ実施は難しいため、現在、インタビュー調査や特別支援学校での実地調査を進めているところである。まだ十分な調査結果や事例を収集にいたっていないが、引き続き調査を進め、研修プログラムとして年度内にまとめていく計画である。
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