研究課題/領域番号 |
20K03010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
本田 恵子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (50317674)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MIマルティプルインテリジェンス / インクルーシブ教育 / 授業改善 / 通級 / 包括的なアセスメント / IEP / 自立のためのサポートブック / MI(マルティプルインテリジェンス) / MI尺度 / 自動診断システム / 評価のルーブリック / 包括的インクルーシブ教育システム / マルティプルインテリジェンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で目指すのは、①MI尺度の作成:(本人用、教員用)、②MIタイプ別の授業支援システムの作成(MIタイプ別の学習支援案、授業グループの提案)、③学習指導要領に基づく各教科における評価ルーブリックの作成、④MIを活用した包括的な授業プランの構築(MIタイプ別座席表、教科別授業と介入案、MIタイプ別ワークシート集)。①②は尺度の標準化と自動解析システムの開発。③④は小学校全学年、2021年度に中学校での実践プランの完成を目指す。授業実践案に基づき児童生徒の学習意欲および学習定着度に効果があった取り組みを2022年度にまとめ、MIを活用した包括的なインクルーシブ教育システムを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、MI(マルティプルインテリジェンス)を活用した包括的なインクルーシブシステムの開発であり、初年度は、MIの自動アセスメントツールの開発(幼児、小学生、中学生・高校生版)を行い、2年目は、MIを活用した授業実践を展開し、小学校、中学校で主に実践を行い学校全体を挙げた活動として学力向上、学習意欲の向上に貢献した。3年目は、高校通級でのMIを活用した実践を通し、SST(ソーシャルスキル教育、アンガーマネージメント、個別最適化の学習方法)の開発を行った。さらに、自立支援に向けて「自立のためのサポートブック」を作成し、小中高の継続的なインクルーシブ教育の在り方を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校現場で個別最適化のIEPや普通教室での授業時のアセスメントとしてMIの活用方法を具体的に示したことにある。具体的には、以下3点の意義がある。1)MIの自動診断システムの開発により、学びの特性別の座席表の作成、個別の学び方の特性とそれに合う学び方を教員、本人が理解が促進された。2)学校を上げてのMI授業改善を通じ、生徒の学びのプロセスを文系、理系、技術系等に分けて教員が理解しやすくなると同時に生徒が自主的に学習に関わる姿勢を見ることで教員との授業における対話が増え、生徒の学びに合う授業改善ができた。3)自立のためのサポートブックは、支援から自立へのパラダイムシフトに役立った。
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