研究課題/領域番号 |
20K03033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 中部大学 (2021-2022) 聖隷クリストファー大学 (2020) |
研究代表者 |
津田 聡子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (20616122)
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研究分担者 |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
室加 千佳 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (40616918)
丸山 有希 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (50759389)
小池 武嗣 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70345495)
近藤 千惠 上智大学, 総合人間科学部, 助手 (70845065)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 知的障害 / 発達障害 / 思春期女子 / 月経指導 / 視覚的支援 / 教材開発 / 効果検証 / 月経 / 性教育 / 月経教育 / 特別支援学校 |
研究開始時の研究の概要 |
思春期は、障害の有無を問わず身体的・心理的変化を伴う大変重要な時期である。知的障害・発達障害のある思春期女子の月経の場合、障害ゆえの発達上の問題や、既存疾患の影響も考えられ、理解やセルフケアにおける教育は重要である。知的障害・発達障害のある思春期女子への教育は、障害の特性に合わせ視覚的支援を用いた体験的学習を個別化・重点化することが有効であるがわが国において知的障害・発達障害のある思春期女子の月経に関する 報告はほとんど見あたらず、障害特性に対応した月経教育教材は圧倒的に不足している。この研究は、知的障害・発達障害のある思春期女子に適した月経教育教材を開発し、その効果を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
知的障害や発達障害のある女子の月経支援に向け、思春期女子自身の月経時の対応や支援者の知識や技術の向上を目的とし、視覚的支援に焦点を当てた月経教育プログラム・教具を開発し効果検証を実施した。1年目は、保護者・支援者向けの月経教育マニュアルの作成や、女子向けの効果的なPPTの作成、人形の開発を行い、2年目は開発した教材教具のエキスパートレビューから教材教具の有効性を調査した。3年目はそれらを使用した支援者向けの研修会プログラムの実施と効果検証、思春期女子への月経教育プログラムの介入研究を実施しどちらも、教育プログラムとして一定の効果が得られ、有用性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、知的障害・発達障害のある月経未発来の思春期女子の月経準備教育に言及した研究である。わが国においては月経未発来の女子の月経教育に関する研究はほとんど見当たらず、本研究では申請者が先行研究で得られた課題を改善した視覚的支援教材を開発し、その効果や持続性について確認した。その結果教育の前後・3か月後において一定の効果が持続することが確認された。さらに保護者・教員に対する月経教育に関する研修会を実施し、研修を受講することで知識や自信が向上することが確認された。これらから、学校や家庭における障害のある思春期女子の月経教育の質の向上と、思春期女子のQOLの向上に還元できるものと考えられる。
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