研究課題/領域番号 |
20K03038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
趙 成河 筑波大学, 人間系, 特任助教 (20825070)
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研究分担者 |
園山 繁樹 島根県立大学, 人間文化学部, 教授 (90226720)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 偏食 / BAMBI / 判断基準 / 尺度 / 支援方法 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder;以下,ASD)児には偏食(food selectivity)が広く見られ、定型発達児の偏食とは異なるパターンを示すが、その実態は明らかになっていない。また、偏食についての統一的な定義はなく、適切な支援につなげる判断基準もない状況にある。さらに、特別支援教育の実践現場においても、偏食に対する支援方法は定まっていない。そこで本研究では、まず偏食尺度の日本語版を作成し、次に知的障害特別支援学校の教員と保護者を対象にした質問紙調査と面接調査を実施する。そして、得られたデータを基に支援方法を立案する。
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研究実績の概要 |
児童発達支援事業所および知的障害特別支援学校に在籍する自閉スペクトラム症幼児児童生徒の保護者を対象とした調査等を実施し、偏食のアセスメントツールとしてBAMBI(Brief Autism Mealtime Behavior Inventory)の日本語版を作成し、保護者を対象とした質問紙調査を通して、自閉スペクトラム症児の偏食の有無、摂食の内容・程度、摂食のパターン、年齢に伴う変化などの実態を明らかにすること、そしてその結果を整理し、担任教師や保護者が判断できる偏食の判断基準を定める。また、特別支援学校における偏食の出現率を明らかにすることを目的とした。BAMBIは自閉スペクトラム症児によく見られる摂食問題に対する初めてのアセスメントであり、この尺度はアメリカで標準化された尺度であるが、日本語版はまだ出版されておらず、国内の出現率の範囲は把握されていない。本研究は児童発達支援事業所および知的障害特別支援学校に在籍する偏食を示す自閉スペクトラム症児童生徒の保護者を対象とする質問紙調査が予定されていた。しかし、2020年度より始まったコロナ災禍のため、5月中旬に予定していた予備調査を10月頃に延期していたが、コロナの影響で10月にも実施する状況ではなかったため、次年度に実施することとなった。実施することはできなかったが、質問紙の原著者と連絡を取っており、日本語版質問紙作成について許諾および助言を得ている。これらに基づいて日本語版質問紙は作成済みである。また、質問紙調査の実施に当たり所属大学の研究倫理委員会の審査も通っている。
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