研究課題/領域番号 |
20K03056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
川崎 友絵 同志社女子大学, 看護学部, 専任講師 (10321069)
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研究分担者 |
和泉 美枝 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (10552268)
眞鍋 えみ子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (30269774)
郷間 英世 姫路大学, 看護学部, 教授 (40234968)
中島 栄之介 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (60848480)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心疾患児 / 学校 / 連携 / 多職種 / 多職種連携 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、心疾患のある就学児は増加しており、学校での安全対策の充実が望まれる。また、幼少時の入院や手術の影響を最小限にし、心疾患児が安全に心身の発達や社会性を育めるような体制作りが必要である。本研究は、通常の小・中学校における心疾患児の支援の現状と課題、多職種連携のニーズを調査し、「スクールサポート・多職種ネットワーク」を作り、運営、実施し、効果の検証を行う。そして学校の教師と医療者等がシームレスに連携できる多職種ネットワークシステム構築の基盤を築き、学校における心疾患児の安全と心身の成長発達を支えることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は学校における心疾患児の安全と心身の成長発達を支えるため、学校の教師とシームレスに連携できる多職種ネットワークシステム構築の基盤を築くことを目的とする。2022年度の目的は、心疾患児の学校生活の実態および教育と医療の連携、心疾患児を支える多職種連携のニーズを明らかにし、成果を研究対象者(保護者)に返すことであった。2021年3月~2022年3月に、学童期以降の心疾患児を持つ保護者に質問紙調査を実施した。分析対象者71名の年代は40代が約5割、50代が約3割、母親が約9割で、子どもの調査時の年齢は6~40歳、12歳以下は約4割であった。心疾患児は入院や手術を繰り返し経験し、小学校時に約9割が内服薬を継続していた。教育と医療の連携は70名中、十分・少しとれている、あまり・とれていないがそれぞれ約3割、どちらともいえない約4割、教師以外の相談したい専門職がいるは70名中約6割、いないは約3割、相談したい専門職(複数回答)は42名中医師が約7割、心理士が約5割、その他看護師、ケースワーカー、理学療法士、薬剤師、作業療法士などであった。さらに、学校の教師と保護者の連携の現状や学校の既存のシステムを活用した多職種連携の流れなどをまとめた小冊子作成に取り組んだ。加えて、教師を対象とした心疾患児への理解を深めることを目的としたセミナー実施に向けて、2023年3月に所属大学の倫理審査委員会で承認を得た。セミナー実施後、セミナーの評価および研究者が構築中の多職種の研究会への参加者を募集する予定である。また、学校での多職種連携の実態を把握するため、小児の訪問看護師へのインタビュー調査を2023年に行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行下ではあったが、質問紙調査は計画していた通り行い、研究成果の一部を学会で発表した。しかし、小冊子は作成途中であり、また心疾患児への理解を深めることを目的とした教師対象のセミナーの実施や小児の訪問看護師へのインタビュー調査の実施が遅れている。今後、小冊子を早急に作成し、セミナーの実施や小児の訪問看護師へのインタビュー調査を行う。
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今後の研究の推進方策 |
心疾患児の学校生活の実態および教育と医療の連携、心疾患児を支える多職種連携のニーズに関する全国調査の分析結果を学会で発表する。また、学校の教師と保護者の連携の現状や、学校の既存のシステムを活用した多職種連携の流れなどをまとめた小冊子の完成を急ぎ、2023年度中に研究対象者(保護者)へ配布することを目指す。同時に教師を対象とした心疾患児の理解を深めるためのセミナーの開催については、対面または遠隔とのハイブリットで実施し、セミナーについて評価する。また、セミナー受講者から多職種の研究会への参加者を募集する。保護者には、小冊子を参考にし既存の学校のネットワークを活用した多職種連携を促す。さらに、多職種の一員である小児の訪問看護師へのインタビュー調査については、倫理審査に申請し実施していく。
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