研究課題/領域番号 |
20K03066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 神田外語大学 (2021-2022) 九州工業大学 (2020) |
研究代表者 |
近藤 秀樹 神田外語大学, 教育イノベーション研究センター, 准教授 (90517088)
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研究分担者 |
山田 雅之 九州工業大学, 教養教育院, 准教授 (10610206)
大崎 理乃 武蔵野大学, データサイエンス学部, 講師 (50630802)
遠山 紗矢香 静岡大学, 情報学部, 講師 (80749664)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 準正課活動 / 集団的認知責任 / CSCL / 知識構築 / 協調学習 |
研究開始時の研究の概要 |
21世紀型スキルにも含まれる「協調的な知識の構築」を目指す学習環境において,学習者の共同体が重要な役割を果たすことが明らかになってきた.しかし学習者の共同体をどのように形成し,またどのように発展させていくべきかは十分に探索されているわけではない.準正課での活動を含む正課外での学びでは,構成員が自分の活動を意図的・自発的に調整していくことはより重要である.本研究課題では,協調的な問題解決に従事する共同体において,各構成員が自発的・意図的に自らの汎用的スキルを向上させる活動を促進するための,評価指標や枠組みの提案を目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では,協調的な問題解決に取り組む共同体において,各構成員が自発的・意図的に自らの協調問題解決に関わるスキルを向上させる活動を促進するための,評価指標とその活用のための枠組みを提案した.具体的には,(1)社会ネットワーク分析の媒介中心性を活用し,各構成員の活動を可視化・共有する,(2)構成員同士の関与状況をネットワーク図で構成員全員に共有する,という機能を開発した.アクティブ・ラーニング施設を運営する共同体の活動で実際に利用し,その利用ログの分析などから,投稿の質が向上し,創造的な投稿が増える傾向が見られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これからの社会において,協調的な問題解決で重要な資質・能力の育成の重要性が指摘されている.しかし正課の講義等に合わせてこれらのスキルを個別に取りだしても十分に教育することは難しいとされ,実際の協調問題解決の場面でこれらの技能を活用するような活動を通して,全体的に向上させていくことが効果的だと言われてきた. 本研究は電子掲示板上で活動する共同体を対象として,協調的問題解決スキルの育成を促すことを目的としたSocial Scannerという機能を開発した.ネットワーク分析の考え方に基づき,構成員の活動を可視化・共有することが能力の育成を促す可能性を示した.
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