研究課題/領域番号 |
20K03074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
竹内 京子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 非常勤講師 (30866497)
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研究分担者 |
青木 直史 北海道大学, 情報科学研究院, 助教 (80322832)
荒井 隆行 上智大学, 理工学部, 教授 (80266072)
世木 秀明 千葉工業大学, 情報科学部, 准教授 (60226636)
安 啓一 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (70407352)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 音響学 / 聴覚心理学 / 言語聴覚士 / 言語聴覚士養成校 / カリキュラム / 教材作成 / 臨床応用 / 教師間連携 / 音響学教育 / 現状調査 / 授業ガイドライン |
研究開始時の研究の概要 |
ことばのリハビリを行う「言語聴覚療法」は、1997年に「言語聴覚士」という国家資格になった。しかしながら、養成校の必修科目「音響学」は、臨床上の専門科目の基礎であるにもかかわらず、予備調査において学生の苦手な科目の筆頭であった。また、「音響学」担当専任教員の不足、他校同科目の教師間連携、指導教材もない。本研究は、言語聴覚士養成校の「音響学」の現状のアンケート調査を実施し、「音響学」教師間の連携、教材、授業内容を模索する。また、音響学教師と言語聴覚士との連携も視野に入れた、ガイドラインならびに、学生向け教材を作成し、全国の教師間、養成校学生間で共有できるコンテンツを構築する。
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研究実績の概要 |
言語聴覚士はことばのリハビリを行う専門職である。本研究は、その養成校で、学生が最も苦手な「音響学」(聴覚心理学を含む)の授業の改善方法、そのための現状調査とカリキュラム、教材作成、教師間連携作りを目的としている。 研究開始当初は、養成校の授業という狭い環境での教育実践の問題であったが、教室を出て、全国の言語聴覚士とつながることにより、実は卒業後の臨床の現状と深い関係があるということが分かってきた。本年度も新型コロナウィルスの影響はあったが、2020年度末に開始した「STのための音響学」というオンライン講習会も第20回まで終了し、次年度からも同様のペースで継続予定である。今まで参加していただいた現役言語聴覚士の総数も回を重ねるごとに増えており、この活動の広がりを実感できる。また、「オンライン講習会」は、コロナ以前の対面による講習会にはなかった形式であり、まさに逆境における副産物であった。対面によるコミュニケーションは何物にも代えがたいが、究極のつながりやすさを示すオンライン講習会は本研究の目的達成のための原動力となっているといえよう。昨年度同様、日本音響学会音響教育委員会、日本音声学会、東京都言語聴覚士会という関連学会、協会からの後援をいただき、参加者は日本全国、そして海外にも広がっている。国内と国際研究会の境界は、完全になくなった。さらに、この講習会開催をきっかけに、音響学・聴覚心理学の担当教師のつながりも徐々に広がっている。毎回の講習会で現役言語聴覚士の方々の要望や話を聞き、それを解決するような内容をみんなで考え、次の講習会を開催する。さらに、養成校の授業でも関連することを取り入れた教材を作成し、実際に使ってみる。そのような流れで少しずつ、今までは存在しなかった「臨床につながる音響学」を試行錯誤しながら作り上げる作業が確実に進んでいる。これが現状である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3年間のコロナウィルスによる影響もあり、同じ目標を目指すにあたり、当初と違った方法を選ぶことになった。それゆえ、研究を進める上での問題点や進め方が違ってきたのが一番の原因である。ただし、それによって得られたものも多いのも事実である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、音響学を応用した臨床実践を推進するためにはどのようなことを行うべきか、養成校の授業とどのようにつなげられるかを考え、臨床に結びつけられるような音響学の授業を考えるとともに、教材を作成する際にどのような内容をどのように教えるかなど、具体的な方策を考えていきたい。
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