研究課題/領域番号 |
20K03075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 電気通信大学 (2023) 帝京大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
渡辺 博芳 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (40240519)
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研究分担者 |
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
眞坂 美江子 帝京大学, 理工学部, 講師 (70583269)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 教育学習支援情報システム / 汎用的能力 / ルーブリック / 自己評価 / コンピテンシー / ポートフォリオ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,高等教育における汎用的能力の評価方法を提案する.提案した評価方法を具現化する情報システムが持つべき仕様を明らかにし,実際にシステムを実装して有用性を検証する.評価方法の検討では,既に実績のある取組みをベースに,他の実践の調査も行い,一般的な方法論へと汎化するアプローチをとる.システム開発では,基本部分と複数のオプショナルな部分に明確に分けることで,実状に合わせて利用できるシステムとする.
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研究実績の概要 |
本研究では,高等教育における汎用的能力の評価のための情報システムを開発し,実際にシステムを実装して有用性を検証することを目的としている.2021年度までに基本システムの開発を行い,情報電子工学科の複数の授業,および3年生と4年生のワークショップで使用して有用性を確認した.また,本研究で開発するオプション機能について検討を行い,授業でニーズの高い学生間の相互評価機能を開発することとした.この相互評価機能を設計し,一部の開発を進めた.オプション機能の開発が遅れ,研究成果を査読付ジャーナル論文にまとめる作業が難航していることから,研究期間を延長し,2023年度はこれらに注力して研究を進めた. 相互評価機能については,帝京大学において授業で相互評価を実践している教員にヒヤリングを行った結果,相互評価の進め方が予想よりも多様であることがわかった.具体的には,例えば,相互評価の結果やコメントを担当教員が確認をした後,不適切なコメントについては削除する等の処理を行うケースを想定していなかった.そこで,そうした利用方法をカバーするように当初の設計変更を実施した.この新たな設計に基づいて,研究期間以降に引き続き,システム開発を行って授業実践により評価したい. 一方,査読付論文として不十分と指摘されたことについて再検討を行った.さらに,約3年間の実践データを分析し直すとともに,本システム導入以前に行っていた表計算ソフトを用いた自己評価との比較を行うなどして,本システムの有効性を主張できるデータについて検討を行った.これらの成果については,情報処理学会全国大会において発表するとともに,査読付ジャーナル論文に投稿を行った.
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