研究課題/領域番号 |
20K03081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
住 政二郎 関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (60441341)
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研究分担者 |
光永 悠彦 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70742295)
出口 朋美 近畿大学, 法学部, 准教授 (90708538)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 英語教育 / テスト / イロレーティング / 学習支援システム / 授業研究 / 外国語教育 / 項目応答理論 / テストシステム / デザイン研究 / 大学英語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
研究と教育の垣根を越え、人間を中心に現場の課題解決を試みる「デザイン研究」(Design-based Research)が注目を集めている。しかし、外国語教育学分野での応用例は極めて少なく、研究成果の蓄積は乏しい。本研究では、デザイン研究のフレームワークに基づき、課題分析と教材・テスト開発を行い、自動問題生成システムに実装し、授業実践に活用する。さらに、テストの得点を経年的に比較可能にすることで到達目標型大学英語教育の実現をめざす。将来的には各種英語民間試験との対応もはかることで、大学入試制度改革をも念頭に英語教育の成果を客観的な指標で観察できるモデルの構築をめざす。
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研究成果の概要 |
本研究は、デザイン研究のフレームワークに基づき、課題分析と教材・テスト開発を行い、自動問題生成システムに実装し、授業実践に活用することに加え、結果を項目反応理論によって分析しスコアを標準化することで到達目標型大学英語教育の実現を目指すことを目標とした。本研究では、スコアを標準化するためにイロレーティングの数理モデルを活用した。イロレーティングは、チェスプレーヤーの勝敗結果から各プレーヤーのランキングを標準得点で示すために開発された。本研究の結果、少人数クラスを対象に、テスト結果から受験者能力値と困難度パラメータをリアルタイムで把握するシステム開発に成功し、授業実践への応用を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要な学術的意義は、イロレーティングを応用し、テスト結果から受験者能力値と困難度パラメータを即座に計算し、リアルタイムでその結果を可視化することに成功したことである。加えて、自動問題生成システムを使い、デザイン研究のフレームワークに従い授業モデルを提案したことである。社会的意義は、開発に成功した自動問題生成システムを公開し、学内の必修英語の授業で実際に活用できるようにしたことである。また、新型コロナウィルス感染拡大を受け、オンラインでもテストを実施できるように改良を加え、テストシステムとしての汎用性を高め、学内以外の教育現場でも活用できるようにしたことである。
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