研究課題/領域番号 |
20K03095
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
熊谷 武洋 山口大学, 教育学部, 教授 (20335780)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | デジタルコンテンツ / デザイン / 教育工学 / media / contents / animation / education / media contents / virtual reality / teaching materials |
研究開始時の研究の概要 |
日本のアニメーション業界における映像制作会社や教育機関でのアニメーション教育の学習環境およびその手法は、潜在的能力を素質として有する初学者や能力が顕在化した習熟者に対して、熟達者による手本を基にした定型的な制作手法による類型表現を数多く行い慣熟させるという方法を採っている。このような従来の学習方法に汎用性・拡張性を付与するため、状況論的アプローチを援用し、行動主義的なアプローチと補完的に学習環境をデザインすることを着想した。そこで、本研究においては、アニメーションに関わる初学者を対象に、動画作画技術を習得するための教材および教育手法を開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究は状況論的アプローチを援用し初学者向けに動画技術の習得を支援する教材と学習環境の開発である。写真測量技術により計測された人体を3DCGモデル化し深度センサーによって挙動を計測・再現、それらをVRデバイスで仮想的な視点から観察する教材である。その教材を初学者に適用し簡易なフレームバイフレームの作画を試行した結果、適用前と比して人体挙動における時間的推移に連動する関節の回転と体幹の捻転表現などが意識化された表現が描出され教材の効果を確認することができた。今後の課題は更なる作画技術の品質向上と表現の多様性の獲得のため触覚などの視覚以外の感覚刺激を与えながら支援するための方法論の探求である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のアニメ業界では素質を有する候補者に対して定型的な制作手法による教育方法が一般的だが、この方法は初学者を対象として表現力や多様性を伸ばすには不十分である。本研究の成果により動画作成者の不足問題の解消や難度の高い動画表現を美術科教育の一環として普及促進の期待ができる。
|