研究課題/領域番号 |
20K03122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
倉橋 農 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい研究員 (70769447)
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研究分担者 |
越智 徹 大阪工業大学, 情報センター, 講師 (10352048)
尾崎 拓郎 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40713813)
今井 正文 豊橋創造大学, 経営学部, 教授 (90300219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | プログラミング教育 / リテラシーとしてのプログラミング / アンプラグド教材 / プログラミングのモデル |
研究開始時の研究の概要 |
2020年の小学校プログラミング教育導入に向け、実践や教材が数多く報告されているが、小学校教員の理解が追いついていないと指摘されている。中高等教育においても、情報・工学分野での教育は歴史を持つが、一般学生向けのプログラミング教育は確立されていない。 ここで必要とされているのはリテラシーとしてのプログラミング教育であり、教育手法の開発と同時に、教師の早急な育成が不可欠である。そこで、本研究では小学生から利用可能なアンプラグド教材を核とし、高等教育までを視野に入れた、受講者・教師双方の理解向上と相互への寄与を目的とするプログラミング教育のためのカリキュラムを構築し、評価を行う。
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研究実績の概要 |
前年度に開発したアンプラグド教材「ハンバーガー・ロボ」について、大学生を対象とした対面の授業を行った。この実践における事後アンケートから、ブロック構造の理解が困難であることが明らかになった。
また、小学校3年生4クラスを対象にアンプラグド教材「ハンバーガー・ロボ」を用いた実践授業を行い、その結果を分析した。授業は45分4コマからなっており、順次・反復・分岐・ブロック構造について学習を行った。ワークシートの分析の結果、順次・反復・分岐の順に獲得が容易であり、またブロック構造、特にその入れ子の習得は難しく、特別の配慮が必要であることが示唆された。
これらの成果は、次年度の国内外の学会で発表し、また論文にまとめることが予定されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス蔓延の影響により、計画していた対面による授業実践が困難であった。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、部分的に実施を見合わせざるを得なかった。いずれもオンラインによる実施を検討したが、アンプラグドという計画の性格上、実現が困難であった。
また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が困難であり、計画通りに教材開発を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の中心をなす教材のうち一つは計画通りに完成しており、これを軸として教材の開発およびマニュアルの作成・仕様の策定を進め、カリキュラム全体の完成を目指す。
これまで新型コロナウィルス感染拡大にともない、対面での授業実践や講習の実現が困難であったが、社会情勢が許す限り実行に移すこと、特に大学教員向けの講習を予定している。また、教材の開発・マニュアルの作成・仕様の策定に注力する。さらに、計画しているAR教材の開発に力を入れる。
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