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文理横断型課題によって多面的・総合的視点を育む日本語ライティング授業の実践的開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K03126
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関山口県立大学

研究代表者

池田 史子  山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (10275430)

研究分担者 久保田 祐歌  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (70527655)
小林 良彦  大分大学, 教育学部, 講師 (30815353)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード日本語ライティング / ジグソー法 / 知識集約型 / ビッグヒストリー / メタ認知力 / 批判的思考態度 / 文理横断型課題
研究開始時の研究の概要

予測不可能な時代を生き抜くためには,現代社会を俯瞰する多面的・総合的視点が必要である。その視点は,メタ認知力を働かせて思考プロセスを明確化しつつ,文理横断型知識を他者との相互作用で集約し,その判断を論理的に表現するライティング授業によって身につけることができる。
本研究では,①文理横断型課題を用いた日本語ライティング授業と教材開発を行う。そして,②社会の構造的な変化や学力観の変遷を踏まえたライティング授業の動向分析に,当該授業を位置づける。③前後にメタ認知力・批判的思考態度を測定し,授業デザインの有効性を検証する。

研究実績の概要

現代社会は予測困難な時代であり、そのような中で人々がより良い未来を創造し生き抜くために、多様な専門分野の人材が知識を出し合い、他者との相互作用によって集約し、新しいアイデアを創発することが求められている。知識集約の場面で必要となるのは、社会を俯瞰しながら課題を発見することのできる多面的・総合的視点である。その資質・能力は、メタ認知と呼ばれ、分野横断的知識を他者との相互作用によって集約し、自身やチームの判断を批判的に検討し、その結果を論理的に表現することを目指す日本語ライティング授業によって獲得することができる。
今年度も、代表者は、所属大学の専門科目において「日本語表現学」の授業を知識構成型ジグソー法によって行い、分割して検討した課題をチームで集約して検討することを繰り返す日本語ライティング授業を行った。授業評価において、レポートを書くことの困難さを克服した、書くことが好きになったという意見が出た。
分担者も、本研究課題の目的に則って、「サイエンスライティングで紡ぐビッグヒストリー」と題した科目を開発し、2023年度に所属大学の教養教育科目にて試行した。そこでは、「ビッグヒストリー」について、サイエンスライティングや知識構成型ジグソー法に基づくグループ学習を通じた学びが行われた。学習者は、他者とのコミュニケ―ションや文章執筆の経験に対して満足感を得た。一方で、宿題の多さ、欠席者・遅刻者の存在によるグループの再編成、教科書の重さに不満を感じていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一つ目の目的であった日本語ライティング授業を知識集約型ジグソー法で行い、その教材開発を行うことについては、代表者・分担者ともに、順調に進んでいる。そして、二つ目の目的の社会の構造的な変化や学力観との関係を検討することについても、ある程度は考察が済んでいる。しかしながら、三つ目の目的であったメタ認知の測定については、コロナ禍の影響もあり、客観的な測定を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

次年度は延長の最終年度となるので、代表者と分担者が対面やオンラインで打ち合わせを行い、分担しておこなってきら知識構成型ジグソー法の課題を交換したり、授業の効果について検討しあったりして、研究のまとめを行いたい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] サイエンスライティングを通してビッグヒストリーを学ぶ授業 : 大分大学教養教育科目における試行2023

    • 著者名/発表者名
      小林良彦
    • 雑誌名

      大分大学教育マネジメント機構年報

      巻: 2 ページ: 115-121

    • DOI

      10.51073/17286

    • ISSN
      2758433X
    • URL

      https://our.repo.nii.ac.jp/records/2012861

    • 年月日
      2023-11-01
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「やまぐち未来デザインプロジェクト」の授業設計2023

    • 著者名/発表者名
      池田史子、水津久美子、小橋圭介、岩野雅子、人見英里、椙村知美
    • 雑誌名

      山口県立大学学術情報(基盤教育紀要)

      巻: 16(3) ページ: 39-52

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「日本語表現学」の授業における他者との相互作用を生み出す知識集約型レポート課題2022

    • 著者名/発表者名
      池田史子、久保田祐歌、小林良彦
    • 雑誌名

      山口県立大学学術情報(国際文化学部紀要)

      巻: 28 ページ: 169-175

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] ビッグヒストリーを活用した授業から受講生が得た学び2023

    • 著者名/発表者名
      小林良彦
    • 学会等名
      大学教育学会 2023年度課題研究集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 学際融合教育を考える ~科学コミュニケーション教育の事例を通して~2022

    • 著者名/発表者名
      小林良彦
    • 学会等名
      九州大学基幹教育院次世代型大学教育開発センター リベラルサイエンス教育開発FD
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 他者との相互作用を生み出す知識集約型レポート課題2021

    • 著者名/発表者名
      池田史子、久保田祐歌、小林良彦
    • 学会等名
      第27回大学教育研究フォーラム
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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