研究課題/領域番号 |
20K03130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 日本大学 (2021-2023) 武蔵大学 (2020) |
研究代表者 |
中橋 雄 日本大学, 文理学部, 教授 (80389064)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フィルターバブル / ソーシャルメディア / メディア・リテラシー / 教育方法 / 教材開発 / 教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「フィルターバブルを意識できる能力」を育成するために、どのような教育方法が有効か明らかにすることである。具体的には、「メディアを分析する」「メディアを制作する」「メディアのあり方を考える」教育方法について、それぞれの適用可能性と限界について検討する。2020年度は、文献・資料収集を行い、理論的な基盤を確かなものにする。また、教師用SNSを構築して授業案を練りあげ、教材を開発する。2021年度は、教育方法の実証研究を行う。2022年度は、実証研究の成果を比較して分析する。2023年度は、実践者に聞き取り調査を行い、知見の妥当性を確認する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「フィルターバブルを意識できる能力」を育成するために、どのような教育方法が有効なのかを明らかにすることであった。具体的には、これまでメディア・リテラシーを育成するために採用されてきた「メディアを分析する」「メディアを制作する」「メディアのあり方を考える」といった教育方法についての適用可能性と限界について検討した。メディア・リテラシー教育の経験がある現場教師とともに教材と授業実践を開発したうえで実証研究を行った。2020年度は主にフィルターバブルや教育方法に関する文献・資料収集を行い、本研究を進める上での理論的な基盤を整理した上で教材開発を進めた。2021年度は教育方法の実証研究を行いながら教材や実践を改善する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため実証研究を延期せざるを得なくなり研究計画に遅れが生じることとなった。2022年度には全国の新型コロナウイルス感染者数が減少したことから、小学校2校に協力していただき、開発した教材を活用した実証研究を行うことができた。2023年度には、実証研究を継続させるとともに実践者に聞き取り調査を行い、知見の妥当性を確認した。実証研究の結果、本教材の有効性を確認することができたことから、「フィルターバブルを意識できる能力」を育成するために「メディアを分析する」「メディアを制作する」「メディアのあり方を考える」といった教育方法の適用可能性を確認できた。その一方、学習の記録として教材では触れられていない内容を記述している学習者も確認されており、授業外の経験や既有の知識が教材・実践の効果にどのような影響を及ぼすか追究する必要性が示唆された。
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