研究課題/領域番号 |
20K03136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 相愛大学 |
研究代表者 |
志村 聖子 相愛大学, 音楽学部, 准教授 (30736765)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 文化記事 / 批評 / レビュー / 不要不急論 / 芸術支援 / アーツカウンシル / 若手育成 / オンライン / コンクール / 学習支援方策 / ディスカッション能力 / 舞台芸術 / アートマネジメント人材育成 / エンパワーメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アートマネジメント人材に求められる能力の養成と学習支援方策という観点から、公演批評を通したディスカッション能力の養成のあり方に着目する。学生が舞台公演や芸術作品等の解釈・批評を通して芸術活動に能動的に関与することで、創造的・論理的思考力がどのように多角的に培われるかを分析、検討するものであるが、ここで育成される能力は専門的技能の向上にとどまらず、より汎用的な認知スキルの向上にも資する。本研究により、これからの知識基盤社会における人材育成の一つの方策を可視化することを目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、アートマネジメント人材に求められる能力の養成と学習支援方策という観点から、公演批評を通したディスカッション能力の養成のあり方を考察するものである。2022年度もコロナ禍が収まらず、舞台公演活動が様々な制約を受けたため、研究の方向性として①コロナ禍で生じた芸術支援に関する議論、②コロナ禍における芸術の語られ方、③伝統的な実演芸術(古楽、伝統芸能を含む)における現代的解釈や提示に関する議論、を含めて事例を収集し、考察を進めることとした。 ①については、前年度に引き続き、大阪アーツカウンシル統括責任者と共同研究を行い、地域レベルの芸術支援に関する議論を特にアーティストの視点から精査し、地域アーツカウンシルが果たすべき機能について考察した。 ②については、我が国のコロナ禍で生じた「芸術は不要不急か」とのフレーズを議論のきっかけとし、芸術活動が停滞することによる機会の損失や精神的・社会的損失にも着目した上で、日本の言論とオランダの文化記事の比較を行い、メディアにおける芸術の取り上げ方の違いを明らかにした。 ③については、まず、ユトレヒト古楽音楽祭を取材し、古楽公演に現代社会の課題を投影するなどイノベーティブな取り組みを行っている事例を収集し、それらの意義を考察して学会で発表した。また、国際フォーラム”Innovation and Modernisation in Asian Puppet Theatre”を開催し、アジア各国(台湾、マレーシア、インドネシア、カンボジア、インド、日本)から伝統的人形劇の継承や制作、実演等に携わる研究者や実務家を招聘し、事例の共有やディスカッションを行った。さらに、伝統芸能を能動的に鑑賞し探究することの意義をカルチュラル・ツーリズムの文脈で検討し、国際学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では2022年度が最終年度であったが、初年度からコロナ禍の影響を受け、海外での現地調査(事例収集等)が十分にできていないことが影響し、研究成果を総括するには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度において研究成果を総括するため、以下の作業を行う。 ・これまでの事例収集等で把握した記事やレビュー執筆のパターンやモデル化をもとに、近年の舞台芸術を取り巻く社会状況の視点なども取り入れ、大学教育で活用可能な公演批評のテキスト作成を目指す。 ・教育機関や教育関係者への取材を行い、舞台公演レビュー執筆を通して学生の創造性や批判的思考力を促進し、育成していくための支援体制や環境について考察し、まとめる。
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