研究課題/領域番号 |
20K03139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪総合保育大学 (2021-2022) 四天王寺大学短期大学部 (2020) |
研究代表者 |
松山 由美子 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 教授 (90322619)
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研究分担者 |
中村 恵 畿央大学, 教育学部, 教授 (90516452)
塚田 義典 摂南大学, 経営学部, 准教授 (50622643)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 幼児教育におけるICT活用 / 保育におけるICT活用 / 保育の評価 / タブレット / アプリ開発 / 保育でのICT活用 / 幼児のICT活用 |
研究開始時の研究の概要 |
幼児教育現場と連携して保育でのICT活用に関する研究を進めてきた結果、保育実践で、時に子どもが主体的にICTを活用する保育を進めると、保育者の子どもや保育の評価にICTを活用したいという意欲が高まることが明らかになった。 保育評価は、質的な評価が中心であるために困難さを伴うが、ICTの活用により、子ども理解及び保育実践を可視化して分かりやすくし、保育者の仕事の負担を軽減し、保育や子どもに還元できる評価活動の支援が可能になると考える。 カリキュラム・マネジメントを含めた保育評価システムの開発を通して、実際に保育現場で活用できる質の高い保育につながる保育評価システムとその在り方について提言する。
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研究成果の概要 |
幼児教育・保育で活用できる質の高い保育につながる保育評価システムの在り方に必要な視点を提案した。まずは、写真から保育の過程を文章等でデータ化したものを見直せる支援という視点である。写真へのタグ付与よりも自由記述と検索機能の方が好まれ、保育評価の支援として導入した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のタグは活用しづらいという結果が出た。保育評価では結果より保育の過程を重視するため、多くの写真が子どもの学びの結果を示した「成果」とならない点を踏まえることが重要である。 さらに、保育評価では保育者同士の対話が重要であることを踏まえ、複数の保育者が閲覧・記述でき、対話を生むような視点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
写真を活用した保育評価を質の高いものにするためには、写真がもつ意味を可視化することとで省察を深めることと、保育者たちが対話しながら省察を豊かにすることが必要であると提示できた点である。そして、写真のもつ意味の可視化支援のうち、教育課程の編成に必要なねらいをそのままタグ化して分類化する支援については、質の高い評価にはつながりにくいことが明らかになった。 写真で保育者が省察することと、複数の保育者の多様な視点での省察や意見を可視化することが求められていることからも、ICTが支援できることは、オンラインで対話を可能にするような支援や、保育者の自由記述を整理・分析するような支援だと提案できた。
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