研究課題/領域番号 |
20K03145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中澤 明子 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (20588230)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エンゲージメント / アクティブラーニング / 教員研修 / 主体的・対話的で深い学び / 校内研修 / アクティブ・ラーニング / 授業イメージ |
研究開始時の研究の概要 |
アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善に資する,日常的に学び合う校内研修プログラムを開発し,数ヶ月から1年間程度,校内研修を実施し評価する.まず,研修プログラムを検討し,形成的評価を通じて有用性と改善点を明らかにする.その後,最終的な校内研修プログラムを開発し,日常的な実施可能性,授業改善への有効性を総合的に検証する.さらに,児童生徒のエンゲージメントなどに影響があるのかも調査し,有用性の検証に活かす.
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研究実績の概要 |
本研究は、授業イメージとエンゲージメント(学習への動機づけや楽しさ等のポジティブな感情を持ちながら積極的に学習に参加すること)を活用した、アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善に資する日常的に学び合う校内研修プログラムを開発し、評価するものである。 2022年度は、校内研修プログラムの検討、効果検証の計画変更、教材の提供方法を検討した。加えて、現時点での成果報告を行った。 まず、校内研修プログラムについては、校内研修の実践予定校の状況が変わり当初計画通りの校内研修を行うことが困難になった。そのため、研修プログラムの効果検証の方法を変更する必要が出てきており、プログラムと併せて変更後の計画を検討した。 教材の提供方法については、昨年度までに検討した通り、言語情報だけでは伝達が困難である可能性を踏まえ、イラストや音声・動画といったメディアを教材に組み込むことをベースとしつつも、日常的な教師どうしの学び合いに資する機能を組み込むことを検討した。具体的には、対話を促す機能を予定している。対話を促す機能を教材に盛り込めれば、日常的に学び合うという研修に資することができると考えている。研修時間の確保が困難な場合、日常が研修の場となることは意義が大きい。 成果報告については、授業中の生徒のエンゲージメントを高めることを目的とした教員研修プログラムの有無やその形態と内容、明らかになっている効果や課題を明らかにするSystematic Reviewを昨年度から継続して行い、その成果を国内学会にて発表した。加えて、本研究の現在までの成果や今後の展望について国際学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は、校内研修と評価まで実施する予定であったがそこまで至らなかった。研究代表者の研究時間の確保が主な原因であることに加えて、校内研修実施予定校の状況が変わったことも原因の一つである。そのため、当初の研究計画、とりわけ研修プログラムの効果検証の方法を変更する必要が出てきた。これらのことから「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、教材の開発と効果検証を行う。効果検証の仕方を変更することになったため、校内研修の実施を想定した教材などの評価を行う。これにより、実施校の状況の影響を受けにくくなり、効果検証を行えると考えている。加えて、効果検証の結果を国内外の学会で発表する。
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