研究課題/領域番号 |
20K03148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 助教 (50644796)
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研究分担者 |
清水 周次 九州大学, 大学病院, 名誉教授 (70274454)
森山 智彦 九州大学, 大学病院, 准教授 (20452758)
上田 真太郎 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (10823445)
木村 拓也 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40452304)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 遠隔医療 / 国際教育 / 技術研修 / 評価指標 / 遠隔教育 / 国際化 / 医療者教育 / 情報通信技術 / アジア / 教育工学 / 技術者研修 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床現場で広く用いられるカンファレンスを、情報通信技術を用いて行う国際医療カンファレンスは医療格差の縮小に有用である。一方その実現に欠かせない技術担当者の不足、あるいはスキルの差が障害となっている。本研究では技術担当者に必要な知識・スキルとは何か、それを向上させる教育プログラムはどうあるべきなのか明らかにするため、アジア太平洋研究教育ネットワーク医療ワーキンググループにおける技術研修プログラムについて、到達目標および評価指針を開発し、新しい研修プログラムを構築、その妥当性を検証する。研究期間は3年とし、1年目で到達目標と評価指針を開発し、2、3年目にカリキュラムを修正し、運用評価する。
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研究成果の概要 |
14カ国19名で18項目の到達目標および分析的ルーブリックによる到達目標と評価指針を開発し、新たな研修プログラムを設定し、オンラインと対面の研修により実証した。研修では一定の効果が確認でき、評価指標も機器操作や設営などの項目を中心に高い一致が達成できたが、コミュニケーションや動機づけについては評価が困難なことがわかった。より多くの研修者を対象に、短期・長期の研修との比較分析が必要である。研究期間とコロナ禍が重なったため、海外渡航や情報通信技術の普及状況が大きく変化したが、予定と異なる形式で実証を行ったことで、オンライン研修における客観的評価の問題やeラーニング研修の開発ニーズが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療格差は世界的な課題であり、その一因として「世界における医療従事者の知識・経験の差」があげられる。このため医師の海外派遣・受入による研修が行われているが、時間や費用の限界があり、一度で大勢を研修できる情報通信技術の活用が期待される。しかし、世界の多くの医療施設には専用のスタッフはなく求められる技能は明らかでない。本研究ではアジア太平洋研究教育ネットワーク医療ワーキンググループにおいて実施されてきた技術研修について、到達目標および評価指針を開発し、新しい研修プログラムを構築・運用することでその妥当性を検証した。アジアにおける遠隔医療教育を更に推進し、医療格差の縮小に貢献できると考えられる。
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