研究課題/領域番号 |
20K03153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
佐藤 純 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (20327266)
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研究分担者 |
向居 暁 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (80412419)
廣田 信一 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (70292406)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 指導方略 / 教師 / 子ども / メタ認知 / 教師教育 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもに対する体罰やハラスメント等が後を絶たないのは,その指導方略の選択過程に問題があるからではないか。以上の問題意識の下,子どもの指導者がどのように指導方略を選択して用いるのかを明らかにする。本研究では,子どもに対する指導方略を「日常場面において子どもを指導する立場にある者が,子どもの適切な行動を導くために選択する行動および行動指針」と定義し,日常場面における子どもの態度や行動に対する指導行動群を意味するものとする。教師及び教師志望学生等を対象に,指導方略の使用や認知を測定する尺度をそれぞれ作成し,それらの関係を見出し,指導者がどのような認知に基づいて指導方略を実行しているかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
子どもに対する指導に関する問題が生じる要因の一つとして,本研究では,指導者における指導方略の選択過程に焦点を当て,子どもの指導者がどのように指導方略を選択して用いているのかを明らかにすることを目的として研究を行った。子どもに対する指導方略を「日常場面において子どもを指導する立場にある者が,子どもの適切な行動を導くために選択する行動および行動指針」と定義し,教師や教師経験者を対象に「子どもに対する指導方略使用尺度」および「子どもに対する指導方略認知尺度」を作成し,その信頼性と妥当性を検証した。指導方略の使用と認知の関連から,指導方略の有効性と正当性の認知が使用に影響することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体罰やハラスメントが倫理的にも教育的にも不適切であるという認識が広まっているにもかかわらず,子どもを指導する立場にある者がなぜ不適切な指導方略を用いるのか。これまでの先行研究は,まだこの「問い」に対して十分な答えを提供できているとは言えない。それらの問題の背景には,指導方略の選択過程に問題があるからではないか。以上のような問題意識の下,本研究は子どもの指導者がどのように指導方略を選択して用いているのかを明らかにすることを目的としている。このような視点から得られる研究成果によって,指導者が自らの行動を振り返ることを促し,自分自身の指導能力の向上を導くことが期待できる。
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