研究課題/領域番号 |
20K03167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
新坊 昌弘 関西外国語大学, 英語キャリア学部, 教授 (90566308)
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研究分担者 |
脇本 健弘 横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (40633326)
町支 大祐 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (40755279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 授業研究 / 教師教育 / 教員組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ダブル・ループ型授業研究の開発を行う。子どもの事例研究として、子どものノート分析を進め、定期的に同僚と共有し、省察を行う。そして、事例研究の結果をもとに、授業研究を行う。研究授業デザインや省察の前後には、これでの実践記録による子どもの学びに関する省察をもとに、今後の授業やカリキュラムのあり方について議論を行い、方向性をまとめ、サイクルを回していく。以上の取り組みについて、実践を行い、その効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ある学校を対象に、ノートを通じて子どもたちの長期的な学びのありようをみとり、それをもとに教員が学びあうという実践を行った。こうした取り組みの効果についてインタビューを重ねたところ、子どもの学びに対する捉え方や、それを生かした授業づくりについて徐々に変化が起きていること、そして、長く積み重ねることで、そうした点が概念的なレベルで変容していることもわかった。教師としてのそれぞれのあり方や考え方自体が変わっており、一定のダブル・ループ型の学びが生じていたと判断できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、校内研究は教師の学びの中心であると見られてきたが、その一方で形骸化等も指摘されてきた。個別の授業の改善や、その授業の中での子どもの学びに焦点をあてることが多く、教師のあり方や考え方の変容につながるような学びになっているかは問われて来なかった。本研究はノートの観察を通じて、子どもの真の学びの姿に迫ることや、教師自身のあり方や考え方が変容するような学びを実現することが、一定程度達成できたと考える。校内研究の意義やあり方について、また、教師の学びの新たな可能性を示せたという意味で学術的な意義を有するとともに、実践の具体的な方法について開発を進めたという意味で、社会的な意義を有すると言える。
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